全幅222cm!世界のナカイが手がけるRWB993型ポルシェの最新バージョン【東京オートサロン2021】

■RWB993 Rough Rhythm / 1048 Style

「神様が作ったような日本の逸品を海外に広めよう」をモットーに、さまざまなチューニングブランドのプロデュースを手掛ける1048Style。

今年も昨年に続き、「世界のナカイ」こと中井啓さんの手がけるRWB(ラウ・ヴェルト・ベグリッフ)のカスタムポルシェを出展しました。

RWB 993 Rough Rythm
RWB 993 Rough Rythm
RWB 993 Rough Rythm
RWB 993 Rough Rythm

RWBは世界中のポルシェファンから一目置かれるカリスマブランド。

昨年はノスタルジックなマルティニカラーの993型911をお披露目しましたが、今年はその993をニューマンカラーへと一新させました。ミニカーやラジコンで、このカラーリングのポルシェ956を持っていた方も多いのではないでしょうか。

RWB 993 Rough Rythm
全幅は222cm!

RWBのポルシェといえば、張り出しの効いたリアセクションが特長ですが、もちろんこのポルシェも押し出し感バリバリ。同社のもっとも幅広のフェンダーキット「ヘヴンリィ」を装着しており、全幅はなんと222cm! 中型トラックなみのサイズですね。

これでもドライブシャフトなどはノーマルのままとのことで、目いっぱい広げられたタイヤは13J/オフセット-116(!)という幅広ホイールで対応しているそうです。

RWB 993 Rough Rythm
ホイールにはブレーキ冷却のためのカバーを装着。グループCの956を思い出しますね。

もう一つ目を引くのが、リアにそそり立つ巨大なウイング。こちらは同社のGT2ウイングにチャンピオンウイングというオプションキットを組み合わせたものですが、見るからに強烈なダウンフォースを生みそう。このウイングのお陰で、あきれるほど広いリアが視覚的にバランスされてしまう点も、計算された見事なモディファイといえるでしょう。

ボディの各所に、往時の「NEWMAN」と同じフォントで描かれた「TARMAC(ターマック)」という文字は、台湾の世界的ミニカーメーカーの名前。実は今回の車両の製作にあたっては、このターマック社が同時進行でミニカーを作り、東京オートサロンの会場で市販する予定だったのだとか。これはぜひ入手するチャンスを作ってほしいものです。

ドイツと日本、双方のテイストが絡み合って独自の世界観を生み出しているRWBのポルシェ。今後も想像を超えるモデルが登場することに期待しましょう。

●1048 Style/RWB993 Rough Rhythm/ベース車両メーカー(ポルシェ993型911)装着パーツなど:エンジン回り:1048style CPU、1048Styleオリジナルエキマニ+マフラー/サスペンション:OSK サスペンション/エアロパーツ:RWB993 Heavenly Body kit、ホイール:RWBオリジナル 305 Forgedコラボ (フロント:10.5J x 18、リヤ;13J x 18)、タイヤ:ヨコハマ(フロント:265/30R18、リヤ:335/35R18)

(文:角田 伸幸/写真:金子信敏・角田伸幸)

【関連リンク】

・RWB(RAUH-Welt Begriff)
https://rwb.jp/

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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