成人の日。三菱デリカD:5にファン待望のディーゼル追加!【今日は何の日?1月11日】

■成人の日。デリカD:5が当時世界で最も厳しいポスト新長期規制に適合

今日1月11日は、「成人の日」です。大人になったことを祝うための祝日ですが、かつては1月15日と決まってましたが、2000年以降は1月の第2月曜日に変更されました。今年は、コロナの影響で中止が多いようですが、若者が暴れるニュースを聞くのも残念ですが、開催されないのは寂しいですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2012年1月11日、三菱自動車のデリカD:5にディーゼルが追加されました。

1979 2代目デリカ
1979 2代目デリカ

デリカは、1968年の初代から現在の5代目までの52年間、堅調に人気を得ている三菱のロングランヒットのモデルです。長年多くの支持を受けているのは、ミニバンながら4WDを装備した本格的なクロスカントリー性能を持つ唯一無二のクルマだからです。1980年代には、ディーゼルターボエンジンを搭載してパジェロとともにRVブームを牽引しました。ディーゼルエンジンの持つ高くてフラットな低中速トルク特性が、デリカにはピッタリだったのです。

1994 3代目デリカスペースギヤ
1994 3代目デリカスペースギヤ

ところが日本のディーゼル車の排ガス規制が厳しくなり、2009年には当時世界でも最も厳しいと言われたポスト新長期規制が施行されました。そのため、デリカのディーゼル車は一時期発売できませんでした。その間に、新しい排ガス低減技術が開発され、まずパジェロが国内に投入。その排ガスシステムを流用する形で、デリカのディーゼル車が2012年に追加されたのです。

2012 4代目デリカD5
2012 4代目デリカD:5

国内向けのディーゼルとしては、2010年以降に三菱のパジェロとデリカ、日産のエクストレイル、またマツダは「SKYACTIV-D」を採用してロードスターを除く全乗用車に展開しました。ディーゼルは、有望な環境対応のパワートレインと位置付けられた時期もありましたが、現在は電動車が急速に伸びる中でブレーキが掛かってしまいました。

再びディーゼル車の「冬の時代」が来ていますが、また復活はあるのでしょうか? その答えは厳しいとしか言いようがありませんね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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