同調する心地よさ 葉月美優×MX-30【注目モデルでドライブデート!? Vol.59】

■ロータリー、復活!?

MX-30はEV(電気自動車)だと思っていた。でも、正式発表されたMX-30はEVではなかった。

……そう感じたのは、きっとボクだけではないだろう。でも、EVだと思っていたのには理由がある。

葉月美優×MX-30
アッという間に夕暮れが・・

2019年の秋に東京モーターショーでお披露目されたとき、「EV」として公開されたからだ。だからてっきり日本でもEVとして発売されると思い込んでいた。ちなみに一足早く専用予約をはじめていた欧州ではEVとしてデビューしている。

葉月美優×MX-30
リラックスモード

「まずはマイルドハイブリッド、2020年1月に日本向けにもEVを追加。そして2022年には『REマルチ電動化技術』搭載モデルを設定する予定」なのだとか。

気になるのは「REマルチ電動化技術」というやつだ。どうやら発電用にロータリーエンジンを組みあわせた電動車で、巷でいわれているレンジエクステンダーのほかにもハイブリッドやプラグインハイブリッドも視野に入っているらしい。

ピュアなエンジン車ではないのが個人的には残念に思えないこともなくはないが、ついにロータリーエンジンの復活が予告されたのは喜ばしいニュースだ。

葉月美優×MX-30
日常を離れて

パワートレインの話をすると、EVが登場する前の段階である今でも、MX-30のパワーユニットはマツダの中でも特別だ。国内モデルで唯一、普通のガソリンエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドだから。エンジンは156ps。そこに6.9psのモーターが追加されている。

■心地いい走り

葉月美優×MX-30
「出発が遅かったかも」

はっきりいって、運転していてモーターのアシストを実感できるかといえば微妙なところ。ただ、発進時などにはエンジンスペックの割に極低回転のトルクが太いというかスッと前へ出るような気がするし、低回転域からアクセルを踏み込んだ時のパワートレインの反応もいいように思える。錯覚かもしれないけど。

ただ、MX-30を運転していて思うのは妙な心地よさがあること。決してパワフルでもなんでもないけれど、高速巡行時などにドライバーとクルマの脈が同調するような不思議な感覚がある。それはそれで悪くない。

葉月美優×MX-30
「暖かくなったら、また来よう!」

そんなことを考えながら運転していたら、ふと気が付くと彼女は助手席で寝顔を見せている。もしかすると、助手席でも心地よさを実感できているのかも。(おしまい)

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:葉月 美優/ヘア&メイク:東 なつみ/写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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