トヨタの新型SUV「アーバンクルーザー」が120万円で登場。スズキとの協業で実現

■スズキ「ヴィターラ」のOEMモデル

トヨタ自動車が以前にご紹介したコンパクトSUV「アーバンクルーザー(Urban Cruiser)」を発売しました。

トヨタ「アーバン クルーザー」

トヨタとスズキが2019年3月に合意した新たな協業方針に基づき、スズキがOEM(相手先ブランド名生産)供給するコンパクトSUVで、トヨタのインド法人であるTKM(トヨタ・キルロスカ・モーター)が販売を担当。

スズキのヒットモデル「ヴィターラ・ブレッツァ(Vitara Brezza)」がベースになっており、トヨタがスズキからインド市場向けにOEMを受けている「グランツァ(GLANZA)」に続くモデルとなります。

ベースモデルのスズキ「ヴィターラ・ブレッツァ」はインドの顧客の好みや価値観をより重視して開発されたコンパクトSUVで、「インド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、これまでに累計55万台を販売。

一方、トヨタの「アーバンクルーザー」は専用意匠のラジエータグリルやフロントバンパーを装備しており、迫力の有る精悍なフロントマスクが特徴となっています。

トヨタ「アーバン クルーザー」のエクステリア

LEDプロジェクターヘッドランプ やDRL(デイタイム・ランニング・ライト)、LEDフォグランプを採用しており、足元にはダイヤモンドカットアルミホイールをオプションで用意。

車両サイズは全長:3,995mm、全幅:1,790mm、全高:1,640mm、ホイールベース:2,500mmで、パワートレーンは燃費効率に優れるスズキ製1.5L直4エンジン(105hp/14.1kgm)に5速MT/4速ATを組み合わせています。

ATモデルは「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載したマイルドハイブリッド仕様で、リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、エンジントルクをアシスト。回生ブレーキやアイドリングストップなどの機能も備えています。

トヨタ「アーバン クルーザー」のインテリア

ボディカラーは、ホワイト、シルバー、グレー、オレンジ、ブラウン、ブルーなどに加え、白/黒色ルーフとの組み合わせによるツートンヵラーも選択可能。インテリアではスマートエントリーやスマートフォンベースのナビゲーションを装備しながらも、約120~163万円とリーズナブルな車両価格を実現しています。

近年では、トヨタとスズキ間の協業が活発化しており、今回の「アーバンクルーザー」以外にも「グランツァ/スターレット」や「アクロス」「スウェイス」などのように、欧州市場ではトヨタからスズキへ、またインドやアフリカ市場ではスズキからトヨタへと、海外における協業体制が確立されつつあるようです。

Avanti Yasunori・画像/動画:TOYOTA/SUZUKI)

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トヨタ アーバンクルーザー(スズキ ヴィターラ・ブレッツァのOEM)
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トヨタ グランツァ/スターレット(スズキ バレーノのOEM)
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スズキ アクロス(トヨタ RAV4のOEM)
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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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