価格は800万円級!! ボルボ・XC60の最新電動化モデル「B6 AWD R-DESIGN」の魅力とは?

■電動化されても居住性、積載性のデメリットはほとんどなし

前にもお伝えしたように、「全ブランドの電動化を実現する、最初のプレミアムブランドになる」と宣言し、電動化を推進しているボルボ。

ボルボ XC60
ボルボXC60の走り

その狙いは環境対応、エミッション規制などももちろんありますが、48Vマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、100%EV(バッテリーEV)からなる電動化車両はエンジンが最新世代に進化し、モーターなどのアシストもあって、その走りは以前よりも洗練され、さらに仕様によってはパワフルな動力性能を堪能できます。

また、こちらも以前お伝えしたように、ボルボのプレミアムミドルサイズSUVのXC60に設定された「B6 AWD R-DESIGN」は、48Vマイルドハイブリッド、気筒休止機構などの環境対応メニューが盛り込まれながら、スーパーチャージャー、モーター、ターボのトリプル加勢により、箱根の山道でもストレスのない走りが堪能できます。

ボルボXC60
XC60「B6 AWD R-DESIGN」のサイドビュー

ボディサイズは全長4690×全幅1915×全高1660mmと、全幅はややワイド。狭い住宅街などではすれ違いなど、取り回しには注意が必要になるシーンもありそう。しかも駆動方式はAWD。それでも最小回転半径は5.7mと、小回り性能はまずまずといえるでしょう。

インテリアはスウェーデン生まれらしくクールな仕立てで、清潔感あふれる雰囲気は、ドイツ勢や日本の高級SUVとはひと味違ったムードが漂います。

シートは、前後席ともにたっぷりとしたサイズで、身長171cmの筆者だと大きなシートに身をゆだねている感覚を濃厚に味わえます。

ボルボXC60
XC60「B6 AWD R-DESIGN」のインパネ

後席の足元、頭上空間にも余裕があり、身長180cmの乗員が4人揃っても窮屈感とは無縁でしょう。

通常時505L・最大時1444Lという大容量に加えて、地上から開口部下側までの高さも高すぎず、背の高いステーションワゴン感覚で使える積載性の高さも魅力です。もちろん、楽にテールゲートの開閉が可能なパワーテールゲートが用意され、両手が塞がっていてもバンパー下に足を出し入れすることで、開閉可能なハンズフリー・オープニング/クロージング機構も付いています。

ボルボXC60
XC60「B6 AWD R-DESIGN」のラゲッジ(最大時)

ボルボXC60は、電動化されても使い勝手の面でほとんど影響を感じさせず、「B6 AWD R-DESIGN」は車両本体価格799万円(試乗車はオプション込み873万5650円)とプレミアムSUVにふさわしい設定になっています。

それでもドイツ勢と比べると価格設定は抑えめといえますし、ほかにあまりないトリプル加勢(スーパーチャージャー、モーター、ターボ)による余裕綽々の走り、洗練された内外装に魅了される方も少なくないはずです。

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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