まだまだ続くトヨタのSUV攻勢! 新型「カローラクロス」の国内投入時期は?

■海外に「カローラクロス」を先行投入

トヨタ「カローラクロス」のリヤビュー

トヨタ自動車が先頃、「COROLLA MEETS SUV」をキーワードに、力強さを感じさせる外観とユーティリティの両立を目指して開発したコンパクトSUV「カローラクロス」をタイで発売。今後、順次導入国を拡大すると発表しました。

同車はカローラシリーズを始め、C-HRやレクサスUXなどに採用されているTNGA「GA-C」プラットフォームを採用することで、上質な走りと快適な乗り心地、静粛性を実現しており、広々としたキャビンや、クラストップレベルのラゲージスペース、安全装備などにより、「快適・便利・安心」を追求したクルマに仕上げられています。

トヨタ「カローラクロス」のサイドビュー

堂々としたフロント廻りのデザインが特徴で、伸びやかなサイドビューや高いアイポイントにより死角を低減。ボディデザインを水平基調とすることで広い視界を実現しており、クラストップレベルの最小回転半径(5.2m)による取り回しの良さもウリの一つ。

ボディーサイズは全長:4,460mm×全幅:1,825mm×全高:1,620mmで、兄弟車となるカローラ ツーリング(同4495×1,745×1,460mm)よりも80mm広く、RAV4とC-HRの間を埋めるサイズ感となっており、トヨタのSUVラインナップを大きいほうから並べると、ハリアーを頂点に、RAV4、「カローラクロス」、C-HR、ヤリスクロス、ライズといった順になります。

トヨタ「カローラクロス」に採用されたTNGA「GA-C」
プラットフォーム

トーションビーム式リヤサスペンションを採用することで車室内スペースを拡大すると共に、大型で柔らかいブッシュの採用により、快適な乗り心地を実現。フロントが215/60 R17、リヤが225/50 R18と、前後異サイズのタイヤを装着しているのが特徴。

パワートレインは1.8L直4エンジン+モーターのハイブリッド(システム出力122ps)と、1.8L直4ダイナミックフォースエンジン(140ps/18.05kgm)の2本立てで、トランスミッションは前者が電気式無段変速機、後者がSuper CVT-iとなっています。

■国内特許庁に「カローラクロス」の商標を申請済み

トヨタは「カローラクロス」の国内導入について明言していませんが、実は遡ること、2018年8月29日に「アーバンクルーザー」と共に「カローラクロス」の商標を国内特許庁に申請しています。

トヨタ「カローラクロス」のインテリア

中でも「カローラクロス」は普段、海外への投入車種を国内で告知しない同社が積極的に情報展開したことからも判るように、市販される可能性が高く、9月1日に発売されたコンパクトSUV「ヤリスクロス」の受注が絶好調なことから共食いにならないよう、同車の受注がひと段落するタイミングを見計らって発売されるものと予想されます。

気になる車両価格は、1.8L NAエンジン搭載車が260万円前後、HVが290万円前後と予想され、受注増大で「ヤリスクロス」の納期が長引くなか、満を持して発売される「クロス」シリーズ第2弾、「カローラクロス」の動向から目が離せません。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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