4.0L V8ツインターボを積む新型アウディS8が日本上陸。価格は2010万円【新車】

■最高出力571PS・最大トルク800Nmで、8速ティプトロニック・クワトロとの組み合わせ

2018年に日本に上陸したアウディの最上級セダンである現行A8。「技術による先進」を具現化し、同ブランドを牽引してきたセダンに、ハイパフォーマンスモデルのS8が2020年8月25日に加わりました。

ベースとなるアウディA8は、全長5170×全幅1945×全高1470mm(標準ホイールベース仕様)。S8は全長5185×全幅1945×全高1475mmです。

アウディS8
2020年8月25日に発売されたアウディS8のエクステリア

アウディの「S」モデルは、圧倒的なハイパワーと環境性能を両立する先進のエンジンと、quattroフルタイム4WDシステムを搭載したスポーツシリーズ。力強いパフォーマンス、優れたダイナミクス、そして高い実用性を兼ね備えた、各シリーズの上級グレードに位置づけられています。中でもアウディS8は、同ブランドのフラッグシップモデルになります。

■S8専用の前後バンパーデザインを採用

注目のパワートレーンは、最高出力571PS、トルク800Nmに達する4.0LのV8ツインターボエンジンに、8速ティプトロニックトランスミッションが組み合わされています。駆動方式は、もちろんフルタイム4WDのquattroです。

アウディ S8
アウディS8のリヤビュー

同エンジンには、時代の要請に基づき、マイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を搭載。欧州車ですっかりポピュラーになった48Vリチウムイオンバッテリーと、クランク軸にベルトを介して連結されるBAS(ベルト オルタネーター スターター)をコア技術とするスタートストップシステムになっています。48Vという電圧を背景に、エナジーリカバリーシステムにより、高いエネルギー回収効率を実現するそう。

また、減速および惰性走行時(コースティング時)には、気筒休止システムのシリンダーオンデマンド (Cod)により、エンジンが停止し、燃費の改善が図られます。

アウディ S8
アウディS8の走行イメージ

シャシーでは、レーザースキャナーやカメラセンサーを使い、路面の凹凸を先読みし、サスペンションストロークをアクティブ制御する「プレディクティブアクティブサスペンション」の搭載がトピックス。

さらに、65km/h以下でリヤタイヤがフロントと逆方向に最大5度まで電子制御により操舵され、都市部などで最小回転半径を小さくして取り回しの良さに貢献。中高速では、リヤタイヤはフロントと同方向に操舵され、操縦安定性を向上させる4WSのダイナミックオールホイールステアリング(四輪操舵)が用意されます。

また、リヤスポーツディファレンシャルがquattroに組み合わされることで、快適、かつダイナミックな走行性能を実現するとしています。

アウディS8
新型S8のフロントシート

新型S8のボディ構造は、アウディのブランドスローガン「技術による先進」を体現すべく、初代A8に採用以来、進化を続ける「ASF(アウディスペースフレーム)」を採用。アルミニウムをはじめ、スチール、マグネシウム、そしてカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を組み合わせ、軽量化はもとより高強度・高剛性なボディにより、正確なハンドリングや高い静粛性が得られているそうです。

アウディS8
アウディS8のリヤビュー

エクステリアで目を惹くのは、S8専用の前後バンパーデザインと、4本出しの楕円エキゾーストフィニッシャー、9Jx21のアルミホイール5ダブルスポークデザインです。これらにより、そのハイパフォーマンスぶりが演出されます。

一方のインテリアには、カーボンのデコラティブパネルや、バルコナレザーのスポーツシートが採用されるなど、スポーティさと上質さを両立。

アウディS8の価格は2010万円です。ステアリング位置は左右共に設定されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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