日産セレナが一部改良で「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を全車に標準化【新車】

■人気の運転支援技術「プロパイロット」を一部グレードに標準装備

2020年1月〜6月までの日産(登録車)の販売台数において、ノートに次いで販売台数が多かったのがミニバンのセレナです。8月17日、そのセレナが一部改良を受けました。

広大な室内や高い乗降性、100%電動駆動である「e-POWER」の設定、運転支援技術の「プロパイロット」搭載などにより、ファミリー層を中心に支持を得ています。2018年、2019年の2年連続でミニバンNo.1の販売台数を獲得するなど、BOX型ミニバンの定番モデルです。

日産セレナ
一部改良を受けた日産セレナ。先進安全装備のさらなる強化が図られている

今回の一部改良は、先進安全装備のアップデートが主なメニューで、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」が全車標準装備され、全方位運転支援システムがさらに強化されています。

日産セレナ
「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を全車に標準装備

なお、セレナはすでに、夜間における歩行者の検知性能を向上させた「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」などの「全方位運転支援システム」などがすでに全車標準化されています。

これらにより2019年度自動車アセスメント(JNCAP)の予防安全性能評価において、満点となる141.0点(141点満点中)で最高評価の「ASV+++」を獲得しています。

●USBの電源ソケットが2.4Aにアップデート

さらに、オプション設定だった運転支援技術「プロパイロット」が一部グレード(ハイウェイスターV、ハイウェイスターG、e-POWER ハイウェイスター V、e-POWER ハイウェイスター G)に標準装備されたほか、「インテリジェント ルームミラー」のオプション設定グレード(XV、ハイウェイスターV、e-POWER XV、e-POWER ハイウェイスター V)も拡大され、先進安全装備が強化されています。

ほかにも、USB電源ソケットが1.0Aから2.4Aに変更され、より急速での充電が可能になっています。

日産セレナ
「プロトタイプ」が一部グレードに標準装備化されている

日産セレナの価格帯は、2WDのスマートシンプルハイブリッド車(MR20DD-SM24)が257万6200円〜331万1000円。2WDの「e-POWER(HR12DE-EM57)」が299万7500円〜380万9300円。4WDのスマートシンプルハイブリッド車(MR20DD-SM24)が282万4800円〜335万3900円です。

●オーテックジャパンによる新グレード「AUTECH SPORTS SPEC」が登場

また、セレナの一部改良と同時にオーテックジャパンによるカスタムカーの「AUTECH」「ステップタイプ」、福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズ、車中泊仕様の「マルチベッド」も一部仕様向上を受けています。

日産セレナ
「e-POWER」車のスポーティグレードである「AUTECH SPORTS SPEC」が新設定された

目玉は「e-POWER」車のスポーティグレードである「AUTECH SPORTS SPEC」の新設定。205/50ZR17タイヤや専用17インチダークグラファイトフィニッシュアルミロードホイール、リヤサイドスポイラー、専用ボディ補強や専用サスペンション、専用チューニングコンピューター、専用車速感応式電動パワーステアリング、専用VDCが盛り込まれたスポーツミニバンに仕立てられています。

日産セレナ
専用タイヤ&アルミホイールを履く「AUTECH SPORTS SPEC」

また、特装車全車に、ベース車と同様に「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」が全車に標準装備され、全方位運転支援システムをさらに強化。

さらに、オプション設定だった運転支援技術「プロパイロット」が一部のグレードに標準化され、「インテリジェント ルームミラー」のオプション設定グレードを拡大。USB電源ソケットも同様に1.0Aから2.4Aに変更されています。

日産セレナ
車中泊に最適な「マルチベッド」仕様

「AUTECH SPORTS SPEC」を含めた「AUTECH」の価格帯は、322万5200円〜419万2100円。ステップタイプは、297万5500円〜354万900円。

日産セレナ
オーテックジャパンによる福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズも一部改良を受けている

福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズは、294万4700円〜404万2000円。「マルチベッド」は、323万1800円〜407万7700円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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