0-100km/h加速2.5秒以下、開発にNASAが関与!水素ハイパーカーHeyperion「XP-1」8月デビューへ

■スリムなLEDヘッドライト、丸みを帯びたフロントグリルを装備

米カリフォルニアのハイペリオン社はNASAの協力を得て、新型スーパーカー「XP-1」を開発していますが、最新のティザーイメージが3点公開されるとともに、8月にデジタルワールドプレミアされることが決定しました。

XP-1は、4月のニューヨークモーターショーで発表予定でしたが、コロナウィルスの影響で延期されていました。

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ハイペリオン XP-1 市販型ティザーイメージ

同モデルは、「自動車技術の新しいフロンティアを先導する」ことに役立つ水素パワートレインを特徴としており、「バッテリー電気自動車と比較した場合、前例のない範囲、燃料補給時間、耐久性、およびリサイクル性を誇りながら、最新のスポーツカーより優れている」と伝えられています。

同社最高責任者で創設メンバーであるAngelo Kafantaris氏は、

「水素ベースの電力システムの利点について、ハイペリオンを世界にリリースすることに非常に興奮しています。宇宙で最も豊富な要素として、その可能性は事実上無限であり、我々の目標は刺激的な車両とインフラストラクチャソリューションにより、水素のストーリーを伝えることです。XP-1のデビューにより、将来の世代のために、よりクリーンな明日に向け最終的なフロンティアをキックスタートすることを目指しています。」

と述べています。

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ハイペリオン XP-1 市販型ティザーイメージ

公開されたティザームービーにはNASAをイメージする宇宙空間が映されており、車両は一瞬のみ見ることができます。そして最後には「SPACE TECHNOROGY FOR THE ROAD」「AUGUST 2020」のメッセージで終わっています。

1月に公開されたティザーイメージでは、コンパクトなボディサイズ、短いフロントオーバーハング、目立つリアホイールアーチなどが見てとれましたが、最新のイメージでは、フロントエンドにスリムなLEDヘッドライトを装備し、丸みを帯びたフロントグリル、傾斜の低いルーフ、盛り上がるフロントフェンダーを確認することができます。

燃料電池スーパーカーといえば、2019年3月のジュネーブモーターショーにて、グンペルト・アイウェイズがスーパーカー「ナタリー」を初公開しています。前後アスクルにそれぞれ2個、合計4個のモーターを搭載し、0-100km/h加速2.5秒、最高速度300km/hというハイパフォーマンスを発揮します。

ただしこちらは水素ではなく、水とメタノールの混合液を使用しており、ナタリー以上のパフォーマンスが期待できそうです。

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ハイペリオン XP-1 市販型ティザーイメージ

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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