メルセデス・ベンツのEVバン「eVito ツアラー」の発売を開始

■メルセデス・ベンツ「EQV」のエクストラロングバージョンの受注もスタート

メルセデス・ベンツは、新型「eVito ツアラー」の発売をドイツで開始しました。商用バンとしてすでに発表されていた新型「eVito ツアラー」は、航続距離421km・急速充電機能を標準装備するEV。

全長5140mmのロングバージョン、全長5370mmのエクストラロングバージョンが設定され、eVito ツアラーのドイツでの価格は53,990ユーロ(約665万円/付加価値税を除く)からで、サービスパッケージが含まれています。

メルセデス・ベンツ eVito ツアラー
メルセデス・ベンツの新型「eVito ツアラー」がドイツで発売

また、メルセデス・ベンツVクラスのEVバージョンである「EQV 300」のエクストラロングバージョンも同時発売されています。

■約45分で10~80%で充電が完了。航続距離は約421km

新型eVito ツアラーは、航続距離の点でバッテリーEVによる商業ニーズの新たな局面に到達するモデルと位置づけられていて、ホテルのシャトルバス、大型タクシー、またはライドシェアリングサービスなどの車両として使用されるそうです。

メルセデス・ベンツ 新型 eVito ツアラー
メルセデス・ベンツの新型 eVito ツアラー

同EVバンは内燃機関が搭載されたVitoの外観を引き継ぎ、フロント下には電気パワートレイン(eATS)が搭載され、最高出力150kW(204PS)で前輪を駆動。

アンダーボディにあるリチウムイオンバッテリーに電気が蓄えられ、中央に配置することで高い操縦安定性にも寄与するそう。最高速度は140km/h、オプション設定の160km/hとなっていて、郊外でも力強い走りが可能。

メルセデス・ベンツ 新型 eVito ツアラー
メルセデス・ベンツの新型 eVito ツアラー

充電環境は、出力11kWのAC水冷式車載充電器(OBL)が搭載され、自宅や公共の充電ステーションでのAC充電に対応。充電は左フロントバンパーのCCS充電ボックスを介して行われます。

また、直流(DC)充電を可能で、直流急速充電ステーションでの最大充電容量110kWにより、eVito ツアラーは約45分で10~80%まで充電できます。使用可能な容量90kWhのバッテリーにより、航続距離は約421kmとなっています。もちろん、走行中でも充電が可能で、回生エネルギーを電気に変換され、高電圧バッテリーの充電に利用されます。

メルセデス・ベンツ EQV
メルセデス・ベンツEQVの充電風景

すでに発表されているメルセデス・ベンツの「EQV」は、全長5370mmのエクストラロングバージョンも受注が開始されています。

EQVは、メルセデス・ベンツのEQシリーズの2番目のモデルで、エミッションフリーと、高い走行性能、高い機能性、そして美しいデザインを兼ね備えています。90kWhのバッテリーが搭載され、航続距離は約418kmを実現。

なお、エクストラロングバージョンのEQVは、最大1410Lの荷室スペースが確保され、あらゆるレジャー、アクティビティに対応するはず。なお、新型eVito ツアラー、EQVの日本での詳細は明らかにされていません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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