フルEV化される新型ジャガー・XJ、コロナでデビューが遅延

■公開は2021年10月以降に。アーキテクチャには「MLA」を採用

ジャガーはフラッグシップ・4ドアサルーン「XJ」次世代型の発表を2021年初頭に計画していましたが、2021年後半まで延期される可能性が高いことがわかりました。

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ジャガー XJ 次期型 プロトタイプ

英サンデー・タイムズ誌によると、コロナウィルスのパンデミックにより、キャッスル ブロムウィッチ工場が長期停止、再稼働後もソーシャルディスタンスを取りながら生産量を抑えて稼働しています。そのため、より収益性の高いモデルを優先して生産していくことが決定したといいます。

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ジャガー XJ 次期型 プロトタイプ

ジャガーの代名詞といえる「XJ」は1968年から発売されている伝統モデルであり、50年間同社の主力モデルです。8世代を超える歴史があり、英国で設計・製造され120カ国以上に輸出されています。

次世代型ではフルEVとして生まれ変わります。アーキテクチャには「MLA」(Modular Longitudinal Architecture)を採用、より軽量でEVと燃焼駆動の両方のドライブトレインをサポートしてくれます。また美しいデザイン、インテリジェントなパフォーマンス、崇拝される贅沢に基づいて構築されるといいます。

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ジャガー XJ 次期型 プロトタイプ

フルEVとなるXJのパワーユニットは、各ホイールに1基ずつ、最大4基のモーターを配置。90.2kWhのバッテリーパックを備え、最大292マイル(470km)の航続が期待できそうです。

ワールドプレミアの正確な時期は断定できませんが、2021年10月が有力で、オーストリアのマグナシュタイアで生産される「PACE」シリーズとは異なり、同社の英国「Castle Bromwich」(キャッスル ブロムウィッチ)工場での生産が予定されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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