新型ハリアーにパナソニックの「ナノイーX」が初採用

■「ナノイーX」の効果とは?

車載空気清浄機やイオン発生装置市場には数多くのメーカーが参入しています。有名なのはシャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイー、スウェーデンのブルーエアなどがあります。

さらにこれらのメーカーは、純正(OEM)やアクセサリー(用品)などにも採用されています。また、テスラは一般的な自動車用フィルターより数百倍効果があるというフィルターを開発。「生物兵器防衛モード」は、車内で軍事レベルの生物兵器の毒ガスや大気中の有毒ガスを除去できると謳っています。

トヨタ ハリアー
新型ハリアーに市販車として初めて「ナノイーX」が採用された

どのレベルまで求めるかは個人差があると思いますが、車内ではきれいな空気のもと、快適に過ごしたいというニーズは年々高まっているように感じます。

トヨタ ハリアー
トヨタの新型ハリアーに「ナノイーX」が採用

そんな中、パナソニックは、同社の「ナノイーX」発生装置が、新型トヨタ・ハリアーに市販車として初採用されたと発表しました。エントリーグレードの「S」をのぞき全車に標準装備されています。先代ハリアーには「ナノイー」が搭載されていましたから、ハリアーは新型になり「ナノイーX」にアップデートされたことになります。

なお、エアコンや家庭用空気清浄機などでお馴染みの「ナノイー」は、2007年から車載用「ナノイー」発生装置を販売。トヨタでは、2011年にカムリに搭載されて以降、レクサスも含めて多くのモデルに搭載されています。

では、「ナノイー」と「ナノイーX」の違いはどんなものなのでしょうか。「ナノイー」とは、空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンだそう。多様な物質に作用しやすいOHラジカル(高反応成分)を含み、このOHラジカルの生成を従来比10倍に高めたのが「ナノイーX」。

なお、これは脱臭や菌(約6畳)の空間における約4時間後の効果だそうで、実使用環境での実証実験ではないとのこと。クルマでも気になる、アレル物質の抑制など多様な効果があるとしていて、空気清浄機、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などに搭載されています。カビの抑制、脱臭効果が期待できるという「ナノイーX」は、今後採用車種が増えていくと思われます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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