新型ハリアーにはトレードマークの「鷹」のエンブレムが無い!?

■新型ハリアーでは「鷹」のエンブレムがトヨタ統一マークに

4月にティザーサイトが公開され、SUVファンの注目を集めている新型トヨタ「ハリアー(HARRIER)」。

新型ハリアー(4代目)のエクステリア

初代ハリアーは遡ること23年前、「環境」「安全性」に配慮しつつ、「高級車の資質」「高い視界位置」「ステーションワゴンの積載性」を備えたクルマが将来人々の生活を豊かにすると確信した当時のトヨタ開発陣によって生み出されました。

1997年12月に発売された初代ハリアー

「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルの先駆け的存在で、1997年12月に初代モデルが登場して以降、世界各国の自動車メーカーから数多くのSUVが発売されるなど、2代目(2003年2月~)、3代目(2013年12月~)を経て、ハリアーはその立ち位置を確固たるものとして来ました。

初代から3代に渡る「トヨタ ハリアー」の歴史

そして歴代モデルのフロントグリルには一貫して鷹の一種である「チュウヒ(宙飛)」をモチーフにした金色のシンボルマークが誇らしげに輝いていました。

初代から3代に渡ってハリアーのフロントグリルに設けられた「鷹」がモチーフのエンブレム

■そもそも「ハリアー」という車名の由来は?

「ハリアー」という車名は、大空を飛ぶ鷹の一種「チュウヒ」の英名である「Harrier」に因んで命名されたもので、急降下や風を受けてホバリング(空中停止)を得意とする事から、英VTOL戦闘機にも同名の機種が存在します。

一方、新型ハリアーのフロントグリルにはこれまでのエンブレムに代わり、トヨタ統一マークが設定されています。いったい何故でしょうか?

新型ハリアーではフロントグリルのエンブレムがトヨタ統一マークに改められた

トヨタ広報部によると、本年5月から同社の国内販売店が全車種全店舗販売に移行することを踏まえ、ハリアー専用だったフロントエンブレムを通常のトヨタマークに変更したそうです。

■新型ハリアーはトヨタの国内全ディーラーで購入可能

トヨタには4系列(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)の販売チャンネルが有りますが、前述の施策により、今後はどの販売店でも希望車種の購入が可能となり、これまでのトヨペット店以外でもハリアーを購入することが可能になります。

そうした経緯からフロントエンブレムが変更されることになった訳ですが、実は新型にも従来の名残とも言える鷹マークが車内の目に付く所に存在しており、ハリアーファンにとっては一安心といったところ。

新型ハリアーのドアトリムには「鷹」マークが刻まれている

ちなみに新型「ハリアー」の今後の発売スケジュールについては、5月11日に車両価格発表、6月17日に公式発表が予定されているようで、既に愛知県豊田市の工場では生産がスタートしている模様。高級モデルのわりに比較的手頃なエントリー価格が期待できる同車だけに顧客からの注目度も高いようです。

新型ハリアー(4代目)のエクステリア

トヨタは公に告知していないものの、各販売店では既存顧客を対象に販売促進活動を展開、7月上旬には販売店の店頭に新型ハリアーが並ぶ段取りのよう。

正式発売に向けていよいよ秒読み態勢に入った、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型ハリアーですが、実車を見て、触れて、乗れる日が大いに待たれます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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【関連リンク】

新型トヨタ ハリアー特設サイト
https://toyota.jp/harrier/new/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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