■高いドライビング性能と省燃費性能を兼ね備えたタイヤ
「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」を名乗るBMW X3、「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」を名乗るBMW X4。この両モデルに、OEタイヤとも呼ばれる新車装着用タイヤとして「ADVAN Sport V107」がBMWに納入されています。
BMW X3は全長4720×全幅1890×全高1675mm、BMW X4は全長4760×全幅1920×全高1620mm。なお、2020年6月頃に発売予定となっている新型ハリアーは、全長4740×全幅1855×全高1660mmというサイズ。
全幅をのぞくと、BMW X3/X4と比較的近く、全長4740×全幅1890×全高1605mmのメルセデス・ベンツGLCクーペと新型ハリアーの全長は同値になっています。
全幅はX4に至っては1920mmとかなりワイドで、現行型はミドルサイズSUVというには大きすぎる感もあります。それでもX3/X4共に日本でも取り回しはしやすく、SUVらしからぬBMWらしいフットワークの高さ、高い速度域での万全のスタビリティなどを堪能できます。
そうした走りを足元から支えるヨコハマタイヤの「ADVAN Sport V107」は、今まで納入されていた「ADVAN Sport V105」の高い高速安定性やコンフォート性能、シリカ分散剤などによるウエット性能などの安全性を保ったまま、省燃費性能を向上。
具体的には、欧州ラベリング制度における転がり抵抗性能で最高レベルの「A」を獲得。今回、新車装着されたタイヤはBMWと共同開発され、サイドにはBMWの承認を示すスターマークが刻まれています。
「ADVAN Sport V107」は、メルセデスAMG GLE 53シリーズ、メルセデスAMG GLS 63シリーズにもOEタイヤとして納入を開始していて、メルセデス・ベンツ、BMWというドイツのプレミアムブランドの高級SUVから高い支持を得ているのがうかがえます。BMW X3、X4の装着サイズは225/60R18 104W。
なお、日本で発売されている両モデルには同タイヤは採用されていません。タイヤメーカーの発表によると、BMW X3にはブリヂストンやクムホなどが、BMW X4には横浜ゴム、ピレリなどがOEタイヤとして採用されてきた実績があります。
(塚田勝弘)