新型ハリアーのインテリアはどう変わった? スマホからエンジンやエアコンのコントロールができる新オプションと気になる装備をチェック

■ディテールと気になる装備をチェック

現行(3代目)のハリアーは、300万円を切るエントリー価格で2013年にデビューし、4代目の新型ハリアーは、クーペクロスオーバーとして生まれ変わります。

フロントグリルにあった専用エンブレムは、車名の由来であるタカ科の「チュウヒ(宙飛)」がデザインされたものでしたが、4代目はお馴染みのトヨタ・エンブレムに戻っています。

トヨタ ハリアー
2020年6月頃発売予定の新型ハリアー

「ハリアーネス」を掲げた3代目ハリアーは、比較的お手軽なエントリー価格だけでなく高級感の演出もテーマの1つでした。それが実感できたのは、トヨタらしいインテリアの質感の高さでしょう。

トヨタ ハリアー
3代目のインパネ。写真は特別仕様車のPROGRESS“Style BLUEISH”

3代目のインパネは、助手席から運転席側までステッチが施されたラウンド形状の線(境界)がレイヤー状のように配置されています。ドアトリムなどにもステッチが配されているほか、「ディープボルドー」など華やかな内装色も用意され、さすがといえる質感を実現していました。

トヨタ ハリアー
4代目になる新型ハリアーのインパネ

4代目の新型ハリアーで目を惹くのは、ワイドになったコンソール、インパネ中央に鎮座する12.3インチディスプレイ、その下の静電式ヒーターコントロールパネルなど、一気に先進性が高まっています。

エンジンスターターの位置は従来のステアリングの右下から、中央のシフトレバー前に移動。シフトレバーも新しくなり、MT風のシフトブーツに握り心地が良さそうな形状に変更。

トヨタ ハリアー
新型ハリアーのカップホルダー

インパネ全体は、ダッシュボードとパネル部分が階段状になり、横基調のオーソドックスな形状になっているように見えます。ステッチの多用に加えて、パイピングオーナメント+金属留め具加飾(ZとG系に標準装備)により、アクセントが付加されています。

さらに、カップホルダーの底面やフロントドアトリムスピーカーなどに共通のモチーフであるバイアスボーダー柄が施され、細部にまでコーディネイトが施されています。

●カーナビ、スマホ連携はどうなる?

フロントシートは、サイド部の張り出しが大きく、背もたれ、座面共に厚みがあり、快適性・フォールド性が期待できそう。

トヨタ ハリアー
新型ハリアーのフロントシート

装備で特徴的なのは「調光パノラマルーフ」で、電動シェードの開閉はもちろんのこと、調光機能によりシェードが開いている状態での調光・透過を瞬時に切り替えられるようになっています。こちらはZ系グレードにメーカーオプション設定。

トヨタ ハリアー
「調光パノラマルーフ」を新たにメーカーオプション設定する

かつて3代目ステップワゴンには、曇りガラス製の「トップライトルーフ」も設定されていて、障子の明かりのような雰囲気が味わえました。新型ハリアーは、2020年の最新技術でどんな明るさを車内にもたらしてくれるか気になります。

トヨタ ハリアー
6スピーカーと9スピーカーが設定される

そのほか、ナビゲーション関係では、8インチディスプレイオーディオ+6スピーカー(G系とSに標準)、先述した写真の12.3インチT-Connect SDカーナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)が「Z」系に標準装備され、G系にメーカーオプション設定されます。

スマホ連携では、ハリアーから「Apple CarPlay」「Android Auto」が標準化されています。また、MyTOYOTAアプリからエンジンスタート、エアコン起動が可能になる新オプションサービスも用意されます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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