コロナ禍のドイツにて公道で372km/hに到達。その車種は?

●アウトバーンがガラガラ。だからチャンスは今!?

ドイツからとんでもないニュースが飛び込んできました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛(ドイツでは「外出制限」)の影響により、ドイツでは日本以上に道路がガラガラなのだとか。

そこに目をつけたのがクルマ好き。とあるスピード狂は、ガラッガラのアウトバーンでスーパーカーの最高速アタックに挑むことにしました。

果たして、どのくらい出たと思います?

ガラガラのアウトバーンでチャレンジ!(FaceBookより)

なんと、372km/h! 国産車の速度リミッターが効くのが180km/hですから、その2倍以上ってことですよ。

公開されている動画を見ると、ビックリするくらいアウトバーンが空いていることが分かります。これならアタックしたくなる気持ちもわからなくないですね。本当にやるかやらないかは置いといて。

気になるのは、どのクルマでチャレンジしたのかということ。これだけの速度となれば普通のクルマではどう考えても無理ですからね。

もちろん車種は判明しています。コチラのクルマでした。

372km/h出したのはこのクルマ!

フェラーリの「ラ・フェラーリ」です。

●ラ・フェラーリってどんなクルマ?

2013年に発売された特別なフェラーリで、生産台数はチャリティー用の1台を含めてわずか500台。

9000rpmで最高出力を発生する超高回転型のV型12気筒の6262㏄自然吸気エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドカーです。

エンジンは800psでモーターは163ps。ハイブリッドシステムは「KERS」と呼ばれるF1の技術を生かして市販車向けにマニエティマレリ社と共同開発した「HY-KERS」を搭載。公式スペックは0-100km/h加速は2.5秒以下、0-300km/h加速は15秒、最高速度は350km/h以上とのこと。さすがの速さです。

ちなみにドイツでは新コロナウイルスの影響で社会生活の制約はありますが、「外出禁止」ではなく「接触制限」に重点を置いたもの。イベントや集会の禁止などはありつつも、多くの地域では外出の制限はないそうです。

そのうえアウトバーンと呼ばれる高速道路は一部区間で乗用車の速度制限がありません。つまり、とんでもない速度で走るこのフェラーリもあくまで「合法」というのが凄いですね。

でも、よい子は真似をしないほうがいいかも。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる