最新マツダCX-8は吸音材改良でさらに静かに、荷室の使い勝手も向上

●細かくも着実な進歩を遂げているCX-8

CX-8マイナーチェンジ
SKYACTIV-G 2.5モデルにAWDを追加

スタイルのいいSUVスタイルでありながら、実用的な3列目シートを備えることで人気のマツダCX-8。年々細かな改良を積み重ねていますが、その最新版に乗りました。

CX-8マイナーチェンジ
全長は4900mm、全幅は1840mm。全高は1730mm

試乗したのは「25S AWD Lパッケージ」。全長は4900mm、全幅は1840mm。全高は1730mmあります。

CX-8に最新のアップデートが施されたのは2019年10月。この際に電動スライドガラスサンルーフや、3列目シートの充電用USBを追加設定するなどしてきました。

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サブトランクボックスの奥行きを拡大しています

さらにラゲッジボックスのアンダー部分が従来よりも拡大されています。84Lの大容量となり、従来モデルから19L拡がっています。前後方向に容量が大きくなったことで、機内持ち込みサイズの小型スーツケースであれば4個搭載できるほどの空間ができました。

今回試乗した2.5L NAエンジン+4WDという構成は、この最新のアップデートで選択できるようになった組み合わせです。

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試乗前はCX-8の1790kgの重量に対して、190ps/6000rpm&25.7kgm/4000rpmのNAエンジンで大丈夫だろうか、という不安はありました。

しかし実際乗ってみると組み合わされる6ATのギアリングの良さもあるのか、出足から非常にトルクフルで扱いやすく、大人3人乗車の状態でも必要十分以上の加速を見せてくれることがわかりました。

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190ps/6000rpm&25.7kgm/4000rpmのNAエンジン

また全長4900mm・全幅1840mmという体格から取り回しに不安がありましたが、最小回転半径が5.8mと小さめなこと、ボンネットが水平に近く左右のエッジが運転席から見渡しやすいことなどから、実際には不安なく運転できました。

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ストラット式のフロントサス
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マルチリンク式リヤサス

今回、ルーフには塗布型制振材の新規採用によって、雨天時に雨粒が落ちた時の強めの音などが大きく低減されたということです。この塗布型制振材を吹き付けするためには、工場のラインも一部変更する必要があり、コスト以外にも大掛かりな変更が必要となったということです。

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実際その効果は雨天時以外にも発揮されているようで、一般道走行時にも静粛性は従来よりもアップしていたと感じました。

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センターディスプレイのサイズを大型化

このほか、悪路での脱出性能を高めるオフロードトラクションアシストの採用や、マツダコネクトのモニターが7インチから8インチになるなど、細かくも着実な進歩を遂げているCX-8なのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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