ボルボが2020年後半に同社初となるEV 「XC40 Recharge P8」の生産をスタート

■ベルギー・ヘント工場にEV用バッテリー組立ラインを完成

欧州では2021年から新燃費規制(CO2排出量が企業平均で95g/km)が開始されるため、自動車メーカー各社は2020年後半から発売する2021年モデル向けにEVの生産体制を強化しています。

ボルボ初のEV「XC40 Recharge P8」

そうしたなか、スウェーデンのボルボ社では全ラインナップの電動化に向け、2025年までにラインナップの半分をピュアEVに、残りの半分をハイブリッド化することを計画しています。

同社は3月早々、ベルギーのヘント工場にバッテリー組立ラインを完成。2020年後半からボルボ初となるEV 「XC40 Recharge P8」の生産を開始予定で、今後5年間に渡って毎年新しいEVの発売を計画しているそうです。

2025年までに車両1台あたりのCO2排出量を2018年比40%削減を目指すボルボにとって、今回のバッテリー組立ラインの新設はそのための重要な施策となります。

ボルボ「XC40 Recharge P8」のシャシー

電動化の先兵となる「XC40 Recharge P8」は、コンパクトSUV「XC40」をベースにした電動式AWDでシステム出力408HPを発生。1充電での航続距離400km(WLTPモード)を実現しており、急速充電器により約40分で80%程度まで充電できるなど、高性能ながらも実用性は既存EVと同等レベルと言えそうです。

ボルボは昨年、今後10年間に渡り、CATLとLG化学の2社から電池モジュールの供給を受ける契約を結んでおり、この電池モジュールをヘント工場で電池パック化して車両へ組み込むことになるようです。

SUV人気のなか、ボルボ初のEV 「XC40 Recharge P8」の国内導入時期が大いに注目されます。

Avanti Yasunori・画像・動画:Volvo)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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