ホンダがパワーユニットを提供する新型F1マシンが、2020年シーズンのF1開幕に向けて合同テストを開始

■「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」と「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」の2チームにパワーユニットを提供

ホンダは、2020年シーズンのF1開幕に向け、新型マシンの合同テストが2020年2月19日よりスペイン・バルセロナでスタートすると発表しました。

ホンダのパワーユニット(PU)を搭載して新シーズンのF1に挑むのは、昨年「Red Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)」として参戦し、今年から名称が変更される「Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)」と、「Aston Martin Red Bull Racing(アストンマーティン・レッドブル・レーシング)」の2チーム、計4台。

ホンダは、約2か月という短いオフシーズンの期間中、さらなる競争力の向上を目指し、各チームとともに懸命な準備を進めてきたそう。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」の「AT01 」

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」のチーム代表であるフランツ・トスト氏は、

「新生アルファタウリとしてのデビューイヤーとなる今シーズンは、ホンダと迎える3年目のシーズンでもあります。2017年にホンダと初めてのミーティングを持ったときから、我々の関係性は素晴らしいものでした。互いを信頼し、リスペクトするその姿勢は、年を経るごとに強固なものになっていると感じています。チームとして過去10年間で最高の成績となった昨シーズンにおいて、ホンダがもたらしてくれた信頼性とパフォーマンスは、成績向上のための重要なファクターになりました。このスポーツでは継続性が非常に大きな意味を持ちますので、パートナーシップ3年目となる今年は、ホンダとともにさらなる前進を果たすことができると考えています」

とコメント。ドライバーは、カーナンバー(No.)10のPierre Gasly(ピエール・ガスリー)、N0.26のDaniil Kvyat(ダニール・クビアト)。

「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」のチーム代表クリスティアン・ホーナー氏は、

「パートナーシップの1年目となった昨年、ホンダはシーズンを通してコンスタントにPUの改善を続け、そのパフォーマンスをどんどん力強いものにしていきました。2年目のシーズンへ向けたオフシーズン中の彼らの仕事ぶりは非常に印象的で、(今年のマシンである)RB16に合わせたPUを搭載するプロセスは、昨年よりもさらにスムーズなものになりました。その精巧さは芸術品といっても過言ではありません。フェルスタッペンとアルボンの両ドライバーは非常に高いモチベーションでシーズンに臨んでいますし、2019年をポジティブな形で終えたことにより、チームの中でも新シーズンへの期待感が高まっています。ホンダは、我々と同じく情熱的なレースチームですので、一緒にいい成績を残したときには彼らの中にあるレース屋としてのプライドを感じることができます。私たちはともに同じゴールを描いていますので、その目標に向けてメルセデスとフェラーリに対してどれだけチャレンジしていくことができるのか、非常に楽しみにしています」

と述べています。

アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アストンマーティン・レッドブル・レーシングの「RB16」

ドライバーは、No.23がAlexander Albon(アレクサンダー・アルボン)。No.33のMax Verstappen(マックス・フェルスタッペン)です。2019年に復活を印象づけたホンダ。2020年のシーズンも注目が集まるのは必至です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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