スペイン代表EVハッチバック「エルボーン」市販型、航続は550km

■生産型には58kWhと77kWhのバッテリーパックを搭載、最高速度は161km/h

スペイン・カタルーニャ州を拠点とする自働車メーカー、「セアト」が開発を進める新型EVハッチバック、「El-Born」(エル-ボーン)の市販型プロトタイプをカメラが捉えました。

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セアト 新型EV エルボーン 市販型プロトタイプ

エル-ボーンは、2019年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開された「El-Born Concept」の市販型で、最終的な車名は確定していません。

豪雪のフィンランド山中で捉えたプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュも軽く、ラジエーターグリルがなく、三角に伸びるヘッドライトのアウトラインを装備、フロントバンパーには逆大径のエアインテーク、エアカーテンが見てとれます。

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セアト 新型EV エルボーン 市販型プロトタイプ

アーキテクチャには、親会社VWの電気自動車「ID.3」で初めて採用される「MEB」プラットフォームをベースとした第二弾モデルであるとともに、ID.3とは姉妹車となることも注目を集めています。

生産型には58kWhと77kWhのバッテリーパックを搭載すると予想され、WLTPサイクルで最大342マイル(550km)の航続距離を誇ります。また電子制御された最高速度は161km/hのパフォーマンスと伝えられ、最大100kWのDC急速充電にも対応しており、47分で0~80%の容量を充電可能だといいます。

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セアト 新型EV エルボーン 市販型プロトタイプ

運転支援システムでは、レベル2の半自立走行システムを搭載し、VW ID.3と同じドイツのツヴィッカウ工場で生産されると見られています。ドイツ市場での価格は30,000ユーロ(約350万円)未満と予想されており、ワールドプレミアは、2020年内と予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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