スズキの拠点・浜松市で「ソリオ」を使った自動運転車の実証実験がスタート

■路線バス廃止地域で自動運転による公共交通システム実現に向けた動き

路線バス廃止に伴い、公共交通機関が無くなった地域において定時走行する自動運転車両の運行管理システムを開発中の浜松市。

12月16日に行なわれた実証実検では、スズキ「ソリオ」をベースにした実験車両の試乗会が行なわれ、鈴木康友 浜松市長が「1日も早い実用化が必要」と意気込みを語るなど、自動運転による持続可能な公共交通の実現が急がれています。

今回の実験は浜松市やスズキ、遠州鉄道、SBドライブが2016年に結んだ連携協定に基づく第2弾となるもので、地域住民の移動の利便性向上等、地域公共交通の課題解決に向けて実施されているもの。スズキの鈴木俊宏社長も「利便性や機能に関する課題を抽出して自動運転実現に繋げる」と強調。同社は今後、今夏に資本提携したトヨタ自動車ともこの分野で連携する考えのようです。

実証実検ではシステムがアクセル・ブレーキ操作やハンドル操作などを支援する実験車両を使い、信号機情報を受信する実験や、スマホによる乗車予約システムの検証なども併せて行なわれました。

浜松市内の自動運転車走行コース

庄内地区を含む計13㎞の区間(片道約25分)で12月23日まで実施されており、今後は同様の課題を抱える地域においても自動運転による公共交通システム実用化に向けた動きが出て来る可能性が有りそうです。

Avanti Yasunori・画像:SUZUKI 浜松市)

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【関連リンク】

浜松市 https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/index.html

スズキ SOLIO https://www.suzuki.co.jp/car/solio/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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