スーパーハイトワゴンの軽自動車でも、安定した走りと高い安心感はピカイチ!【新型ダイハツ・タント試乗記】

■軽自動車の装備を、軽自動車の価格で

●低床設計と高めのシート高はお年寄りや子供にも使いやすい

今は違うけれど昔は軽自動車に乗っていて、「そろそろ軽に戻ってみようかな」という、いわゆる「ダウンサイジング」派は少なくないようです。いっぽう、街でよく見かけるホンダN-BOXをディーラーで試乗してみたら、見た目も内装も立派だし、走りだって静かで快適性は驚くほど高い。それならと見積もりを出してもらったら、乗り出しコミコミで250万円!などという話も耳にします。

ダイハツ・タント01
新型ダイハツ・タントの走り

新型ダイハツ・タントは、登録車も含めて日本で一番売れまくっているホンダN-BOXと同じ、軽スーパーハイトワゴンにカテゴライズできます。しかし「軽自動車の装備を、軽自動車の価格で」提供することを狙った点で、N-BOXとの差別化を図っているといえます。

ダイハツ・タント
新型ダイハツ・タントのNAエンジン

軽のスーパーハイトワゴンの市場を開拓したのは、初代ダイハツ・タントともいえるでしょうし、三菱のミニカトッポという人もいるかもしれません。後者は、頭上空間こそ確かに広いものの、空間の有効活用などはできていなかったようにも思えます。

初代タントを軽スーパーハイトワゴンの元祖とすると、過去3代にわたって築き上げていた室内と荷室の高さなどはもちろん、超ロングスライドが可能な運転席による乗降性の向上、安全装備の最新バージョンへの変更など、次世代プラットフォームである「DNGA」でないとできない点が数多く盛り込まれていて、それは福祉車両の設計にも及んでいます。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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