【ボルボV60 T6 ツインエンジン】これぞ、ボルボ。スウェーデンらしい見どころトップ5

ボルボ V60 T6 ツインエンジン AWDに「モメンタム(659万円・オプション含まず)」というグレードが追加設定。これを機会に「インスクリプション(759万円・同)」をチェックしてみました。

このクルマは独特の個性が多くありますが、中から5つのポイントをチェックしてお届けしますね。

1つ目。ライトの光り方が独特です。V60ではファミリーフェイス構成要素のひとつであるトールハンマーというT字形のランプが採用されています。

通常、ここはシグネチャーランプとして機能するんです。が、ウインカー作動時には、このシグネチャーランプが消えてオレンジ色に発光するんでした。ま、こうした「からくり点灯ウインカー」はメルセデス等でも採用されてますけど、ハンマー型の大きいものが光るってのが独特なので紹介しましたー。

続いて2つ目はハンズフリーで開閉するラゲッジドア。キーを持った状態でラゲッジ後方に立ち、足をバンパー下にかざすと機能します。

この機能自体は他メーカーでも見られますが、V60のそれは開閉速度が速いんです。体感では人間が操作するのと変わらぬクイックさなので、せっかち気分なときにも満足です。

3つ目はハード電化車両なのにも関わらず、車内空間がノーマル対比で「広いまま」をキープできていること。

V60ツインエンジンでは、大型の後輪駆動用バッテリーを車体中央に縦搭載しました。これはちょうど前席乗員の中央・コンソール下部と、後席中央の(一般的な車両の)フロアトンネル部分にあたります。

通常エンジン車に比べると、コンソールの深さが減ったり、フロアトンネル高が上がったりといった違いは出ますが、いずれもクリティカルなものではありません。

このため、PHEV化したと言っても車内や荷室が狭くなることはありませんでした。これは大きな利点です。

4つ目はセンターディスプレイで操作できる機能の多さと使いやすさです。

シートヒーターやベンチレーターの操作もここで行えます。音響関係のカスタマイズも簡単です。イコライザーは各音域の調整レバーが大きく表示され、反応もダイレクトです。

音のセンター位置調整(ポジショニング)も見た目のままに行えます。センターの丸アイコンをグリグリ動かせばいいんですね。

駐車時に便利なサラウンドビュー、つまり俯瞰ビューを見てみましょう。4個のカメラを使った映像が見られます。

各カメラのアップも可能です。たとえばフロントのカメラをアップにすると、狭い路地から顔だけ出すときなどに、往来の様子がわかりますね。

エアコンの操作もこのように非常に大きく表示されます。これなら迷いようがないですし、操作も確実です。静電タッチパネルでエアコンコントロールをさせるクルマって増えましたが、操作部が小さいと地味にいらいらしますので、これはとってもいいです(なお、V60のタッチパネルは赤外線方式)。

そして最後の5つ目。クルマを操作するためのキー。ドイツの高級ブランドでもブラックのものが主流ですけれど、チェックしたV60はあざやかなベージュ系のキーがついていました。

実はこれ、装着したシートとコーディネートしたキーなんですよ。オシャレさん。

というわけでボルボV60の特徴トップ5でした。わりと違いがありますよね〜。


(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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