マツダ・ロードスターRFの30周年記念車がサプライズ登場! 1000台超の歴代オーナーが集結!!【ロードスター軽井沢ミーティング2019】

■軽井沢ミーティング2019~笑顔。逢える。
Roadster 30th Anniversary~

2019年5月26日(日)、五月晴れの空が美しい軽井沢に、今年も全国各地からロードスターが集結するファンミーティング「軽井沢ミーティング」の季節がやってきた! 初代のユーノス・ロードスターの発表から30周年を迎える記念すべき今年で、同イベントの開催も26回目を迎えました。

年々増加する参加台数に対応すべく、2017年から愛車での参加は、事前抽選が行われることに。今年用意された1085台の駐車スペースに、1638台分もの応募が集まりました。残念ながら涙を呑んだオーナーも多数いたのですが、会場となる軽井沢プリンスホテルのプリンススキー場駐車場は、軽井沢駅前という好立地。新幹線などの公共交通機関で駆けつけるファンも多いのです。

ロードスターの参加台数は、1044台。その内訳をみると、NA(初代)が355台、NB(2代目)が209台、NC(3代目)が138台、ND(現行型4代目)が342台となり、最多台数こそ初代のユーノスが守ったものの、2番手となる現行型も僅差となってきました。これは既存ユーザーの乗換と共に、新たなファンを獲得していることが伺えます。

モデル構成に加え、参加オーナーたちにも少し変化がありました。筆者はここ数年取材を続けてきましたが、目に見えて若者が増えてきているのです。ロードスターの輪は、次世代へとしっかりと受け継がれているのだ! もちろん、クルマ好きが多い熟年層も元気。このようにイベントは、より活気づいています。

マツダ関係者とファンとの交流も同イベントの醍醐味です。今年もロードスター開発スタッフとNAレストアチームがゲストとして参加。今年の重大発表は、ロードスター主査の交代です。2016年よりチーフデザイナーと主査を兼任してきた中山雅氏から斎藤茂樹氏へとバトンが引き継がれました。トークショーに出席した斎藤氏は、NBからロードスター開発に携わってきたエンジニアのひとり。また新世代マツダ車の持つリニアな走りの構築にも大きく携わってきました。斎藤氏はファンに向けて、ロードスターへの自身の想いを語りました。

そして、今後のロードスターの開発については、まずは現行型NDの熟成を図っていきたいと語りました。斎藤氏は中山氏の同期であり走りが大好きで、入社後は実験部に志願したといいます。走りのスペシャリストである斎藤氏が、ロードスターをどう磨き上げるかに期待が膨らみます。

因みに、中山氏も引き続き、ロードスターチーフデザイナーを担当するそうです。

この他トークショーでは、ロードスター・アンバサダーを務める元ND開発主査の山本修弘氏が携わるNAレストア事業の最新情報や、NAの企画を手掛けた福田成徳氏と初代NAから3代目NCまで開発主査を務めた貴島孝雄氏のおふたりのマツダOBによるロードスター開発秘話も披露されるなど、ロードスターファンにとって聞き逃せない内容となっていました。

また恒例となったサプライズとして、2019年6月10日(月)まで商談予約を受け付けているRFの30周年記念車を展示。ソフトトップの30周年記念車の限定数を大幅に上回る応募を受けて、RFは40台限定から139台まで拡大されたのは、朗報。世界限定3000台であることは同様なので、より多くの記念車が日本を走り回ることになります。

さらに30周年を記念し、ND型ソフトトップにファンがサインできる車両も用意。多くのファンがロードスターの30周年を祝い、丁寧にサインを行っているのが印象的でした。同時に、10周年のNB、20周年のNCのサインカーの特別展示も行われました。

駐車スペースを見学していると、ノーマル車よりもカスタマイズが加えられた車両が多いです。多くの人が自分だけのロードスターを仕上げ、カーライフを満喫していることが感じられました。

そんなこだわりの愛車たちを見て回るのも、イベントの醍醐味のひとつ。もちろん、オリジナル度の高い車両や歴代の様々な限定車も多数見受けられるので、つい散策だけでも多くの時間を費やしてしまいます。今回、珍しいと感じた車両を紹介すると、納車ほやほやの30周年記念車や社外パーツによるNAクーペ、ロータリーエンジン搭載車などに出会うことが出来ました。

先にも述べましたが、今年は30周年の記念すべき年。全国各地で行われるファンミーティングも活気づくと思われます。さらにオーナーズクラブ「ロードスター・クラブ・オブ・ジャパン」による30周年記念ミーティングが、2019年10月13日(日)、広島県三次市のマツダ三次試験場での開催が予定されています。ぜひロードスターファンには、各地のイベントに出向き、新たな出会いとアニバーサリーイヤーを満喫して欲しいものです。

(文・画像:大音 安弘)