【新車】新型レクサス・RXがマイナーチェンジ。ライバルをリードすべく、さらなる進化を実現

●世界初の「ブレードスキャン式AHS(アダプティブハイビームシステム)」を採用した新型RXに

2019年5月30日、レクサスRXのマイナーチェンジモデルが世界初公開されました。日本での発売は2019年8月下旬の予定としています。

今回のマイナーチェンジでは、ラグジュアリーSUVの先駆者としてライバルをリードすべく、内・外装デザインの刷新、新構造ダンパーや新しいブレーキ制御など走りにも手が入れられています。

顔つきは、フロントバンパーからドアサイドまでキャラクターラインに連続性を持たせることで、勢いのあるサイドビューを表現。また、サイドドア下のロッカー形状からフロントグリル下端までがつながったような造形のバンパー下端部でグリルを支えるような印象を狙ったとしています。

レクサスの特徴であるスピンドルグリルにL字モチーフのブロックメッシュパターンが採用され、レクサスSUV独自の記号性を持たせたそう。メッシュグリルに抑揚をつけ、中心部に向けて押し出しのある立体造形とすることにより、バンパーサイドとの一体感を表現。また、グリルのフレームをバンパーサイドからの流れに呼応する形状とし、サイドから見ても一体感のあるデザインになっています。

ヘッドランプは、ユニットの形状を小型化することでシャープな印象を与えるほか、リヤコンビネーションランプは上部にL字を4つ重ねたモチーフを配置。下部は、そのモチーフを反転させた造形とすることで、レクサスとしての個性を際立たせたとしています。

ヘッドランプは高い安全性を追求し、世界初のブレードスキャン式AHS(アダプティブハイビームシステム)が搭載されています。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射され、ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構。

残像効果により、光は動いているように見えないそうですが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯・消灯することで、配光を細かく制御することができるそうです。これにより従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることが可能で、対向車や先行車を眩惑することなく早く歩行者や標識を認識することができます。

一方、エレガントさを付与したというリヤビューは、リヤバンパーサイドからバンパーの下側につながるラインと、リヤピラー下端のウィンドウグラフィックを合わせて車両後方へ抜けるデザインが特徴。さらに、バンパー下端のマフラー、アンダーガードなどの部品を水平基調の意匠とし、ワイド感が強調されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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