GWの大渋滞で思った!「運転してくれる人にありがとうの日」を設定しましょう!

■安全にクルマで移動できること。それは当たり前なことではありません。「運転してくれる人にありがとうの日」があってもいいと思う

GW中に時代は「平成」から「令和」に変わり、長いと思っていたGWも残すところあと数日。過ぎてみればあっという間でした。

私はといえば、やろうと持っていた部屋の断捨離が滞り、挙句にGW中の宿題も終わらず、まるで夏休みの宿題のように追われています。

とはいえ、GW中は私もお休みモードで、この時期、テレビやSNSを賑わせている茨城県・国営ひたちなか海浜公園の「ネモフィラの丘」を見に行ってきました。

今回は女性3名で、「見頃」のネモフィラを目指してドライブ。お供は「BMW i3」。レンジエクステンダーのほうのものです。実は昨年2018年も同じ時期に行ったのですが、残念ながら「見頃後半」。テレビや写真などで見るよりネモフィラの色は少し薄く、緑の部分も増えていました。

というわけで、リベンジです。

とはいえ、今年2019年は10連休。どの日も油断ができないほど渋滞が予測されます。

この日も都内を出発するときは2時間ちょっとの予想時間でしたが、向かってみると途中、2ヵ所の事故があり、所要時間は約2時間半強。しかも「ひたちなか海浜公園」の駐車場渋滞もあり、ほぼ140km、約3時間で目的地に到着。

青空とまだ若いネモフィラの花は、2018年よりずっと青みがかって本当に美しい。

しかし楽しい時間はここまで。

この後、東京方面へは大渋滞。予想では所要時間3時間半。最寄りの「ひたち海浜公園IC」から乗ったものの「北関東自動車道」に入って間もなく渋滞開始。その後はほとんど渋滞の中でノロノロ運転。私の睡魔もMAXです。

このところ私がメーカーからお借りしている「試乗車(広報車)」は、運転する人はサインした人&あらかじめ登録していた人以外はクルマを運転することができません。正確には、契約者以外が運転しても保険の対象にはならないため、気軽に「運転してみる?」などとは言えない状況。もし万が一、何かがあればクルマを又貸しした人にも、運転者にも責任が及ぶことになります。

というわけで、誰かに運転を替わってもらうわけにもいかず…。

途中、千代田SAで充電を兼ねて休憩をとろうと思いましたが、すでに「日産リーフ」の先約車あり。「リーフ」は完全EV車。電欠は切実な悩みです。ガソリンでも走行可能なレンジエクステンダーの「i3」は、もちろん充電器が空いていれば充電しますが、完全EV車がいれば充電器を譲る感じでしょうか。

私たちは少しの休憩と眠気覚ましのコーヒーを購入し、いざ! という時に、「リーフ」が充電を終えて出発するところ。あー、こんなことなら待っていればよかった!

しかし、この短いコーヒーブレイクのお陰で、私の睡魔も退散。クルマを降りて少しのリフレッシュがよかったみたい。今回は睡魔に襲われても、渋滞の真っただ中だし、ほかの人はみんなペーパードライバーだから運転を替わってもらうわけにもいかないし、私が頑張るしかない。それに早く、美味しい夕食も食べたかったし。

ちなみに、運転時の私の眠気撃退法は、頭皮のマッサージ。強めに頭皮を指先でぐいぐい押して頭皮が柔らかくなるまでマッサージをすると、睡魔が取れます。とはいえ、休める状況であったら迷わず仮眠をとることをお勧めしますが。

そしてこの日、GWだからなのか、予約が取れない渋谷の有名焼き肉店に滑る込むことができ、これには一同ご満悦。

食事を終え、みんなと別れてから、私にはもうひとつ、「充電」という仕事が残っています。かなり電気を使ってしまいバッテリーで走行可能距離の残りはわずか「10km」。ガソリンでの航続距離も60km。次回に備えて充電しなければなりません。遅い時間だったせいか充電スポットに人はいなく、こちらもスムーズ。しかも2回の急速充電を行い(1回30分)1時間かかりましたが航続可能距離は213kmまで回復。

それにしても日帰り約7時間、一人での運転はキツかった~。普通、こういう仕事は男性の仕事という感じで、さすがに女性は体力の心配も無くてすみますが、全部ひとりで、しかも人を乗せてとなるとかなりの重労働だということを再認識。お陰でお父さんや男性の気持ちがよくわかりました(笑)。ドライバーは人の命を預かり、安全に目的地まで送り届けることは当然のことではありながらも、かなりの重労働なんです。周囲の道路状況に気を配り、同乗者を不快にさせないように運転し、助手席や後席の人は眠っても、ドライバーはそういうわけにはいきません。しかも交代要員がいない場合はなおさら。しかも高速代もガソリンも勝手に入っているわけではなく、タダでもない。自分で行わねばなりません。やっぱりクルマを運転するって、人を乗せるのって、大変な作業です。人の命を預かっているのですから。しかしその代わり、自分で移動できる自由も楽しいことにも出会うことができますが、同乗者にはもっとその大変さを認識してほしいものです。

たぶんお父さんだったら「運転ありがとう」の言葉で、その苦労がねぎらわれるはずです。

運転してくれる人に「ありがとう」の気持ち伝える「ドライバー感謝の日」があってもいいと思います(笑)。「ル・マン24時間耐久レース」ではレース終了後に選手はもちろん、メカニックやエンジニアもお互いを称えあいます。そんな日が年に一度あっても良いと思います。

ちなみにトラックやバス、タクシーの専業ドライバーへの感謝の気持ちを示す「ドライバーの日」は株式会社 物流産業新聞社が制定して10月18日。「女性ドライバーの日」も9月27日に制定されているとか。それならばなおさら、「ドライバー」全員に感謝の気持ちを示す「一般ドライバーの日」があっても良いと思うのですが、皆さんはどう思いますか?

(吉田 由美)