三菱自動車が年内に「パジェロ」の国内販売を終了。海外は販売継続

三菱自動車がSUV「パジェロ」の国内販売を年内に終えるそうです。岐阜県にある子会社「パジェロ製造」が生産を手掛けており、根強い人気を誇る海外では販売を続けるようですが、近く現行モデルを小変更した最終モデルを投入する模様。

同車は1982年に発売され、1990年代前半にRVブームを巻き起こした代表車種で、ダカール・ラリーで活躍。これまでSUV人気を牽引して来ましたが、近年は燃費面で販売が振るわず、燃費性能を高めた「アウトランダー」や「エクリプスクロス」などに主役を譲っており、国内の年間販売台数が数百台規模となっていたことから、今回の判断となったようです。

三菱自では2015年にスポーツモデル「ランサーエボリューション」の開発を終了するなど、車種の絞り込みを進めており、2016年10月に日産自動車の傘下に入って以降、業績が回復基調にあり、収益力の更なる強化を目指しています。

今後はPHV等の電動車や、好調な東南アジア市場向けの小型トラックの開発に注力する考えで、「パジェロ」については省エネ性能を高めるなどした他のモデルに同車のネーミングを残すことも考えているそうです。

Avanti Yasunori・画像:Mitsubishi )

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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