【ボルボ V60 クロスカントリー試乗】さすが北欧の国が作ったクルマと呼べる仕上がり

●ぶっといトルクが広範囲で溢れ出る「V60クロスカントリー」

ボルボからV60をベースにしたSUVテイストのモデル「V60クロスカントリー」が発売されました。今回、そのT5 AWD プロ(649万円。オプション価格を除く)に試乗することができましたので報告します。

「V60クロスカントリー」はV60をベースに全高を75mmアップし、ワイルドなテイストを加えたモデルです。全長は4785mm、全幅は1895mm。全高が1505mmとなります。最低地上高は210mmと非常に大きく取られており、実際の悪路走破性能も大きく向上しています。

万一険しい道に遭遇したときにも後輪にはブレーキLSDが装備されていますから安心。悪路での走行信頼性は高いと思います。

エクステリアでは、ボルボが共通して採用しているトールハンマー型のシグネチャーライトが特徴。これはウインカー作動時にはオレンジに点灯します。

グリル、バンパー下のプロテクションパーツ、サイドのオーバーフェンダー風パーツ等はクロスカントリー専用装備です。

ラゲッジルームの使い勝手は、さすがボルボだと思われるものがあります。荷室とバンパー部分の段差もなく、フラットになっています。スーパーのレジ袋などはラゲッジ床面のボードを立てればコンビニフックがありますのでかけておきます。

その状態でも広いのですが、荷室右側のスイッチを押せばワンアクションで自動的にリアシートが倒れ、広大な空間を確保してくれます。

前後シートは非常にたっぷりした造形のものです。

インパネに関しては中央に超大型・9インチTFTモニターを内包する、北欧らしいテイストデザインがなされました。

なおこのモニターではナビやオーディオのほか、エアコンの操作も可能です。

注目なのは全ての操作部分が大きく作られていることです。これによって(静電タッチ対応の)手袋をつけた状態でも、押し間違いをすることがなく操作できるということです。

さすが北欧の国が作ったクルマですよね。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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