ヒュンダイブースのメインステージには電動車「コナ・エレクトリック」を展示【バンコク・モーターショー2019】

●ミニバンのH1を中心にした展示ながら電動車もアピール

3月下旬、タイ王国バンコク郊外で開催されたバンコクモーターショーでのヒュンダイブースでの模様です。乗用車系は日本から撤退してしまったヒュンダイですが、世界では大きな存在となっています。

タイではミニバンのH1が人気ですが、今回は2台の電動車も展示しました。

1台目の電動車は昨年も展示が行われたアイオニックです。アイオニックは電動車といってもPHVなので、現状のインフラからいえば非常に現実的なモデルといえます。H1はさまざまな仕様が用意されているミニバンです。

日本でミニバンというと荷物の搭載性などもかなり重視されますが、東南アジアでは多人数乗車のVIPカーという扱いとなることが多くなります。

注目の電動車は、コナ・エレクトリックと呼ばれるモデルです。コナは世界的に大きな市場となっているBセグメントのSUVで、エンジンモデルが最初にリリースされています。コナ・エレクトリックはその名のとおりコナのEVモデルとなります。

エンジン車の特徴となる大きなグリルを廃したフロントデザインは未来的なイメージで電動車であることをかなり強調しています。グレードは39.2kWhの電池を積むSEと64kWhの電池を積むSELの2種です。SELの場合、搭載されるモーターは150kWで、WLTPモードでの航続距離は482km、最高速度は167km/h、0→100km/h加速は7.6秒とリリースされています。

気になる充電時間は100kWの充電器で80%までを54分で実現、7.2kWの普通充電なら9時間35分となっています。

電池はリチウムイオンポリマータイプで、通常のリチウムイオンタイプよりも安全性が高いと言われますが、コストが高いことがネックとも伝えられています。価格はSEが184.9万バーツ(約646万円)、SELが225.9万バーツ(約790万円)となります。

(文・写真:諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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