メルセデス AMG GT 4ドアクーペはハイパフォーマンスと4ドアの利便性を兼ね備えた新しいスポーツカー

●オートサロンで展示されていたメルセデス AMG GT  4ドアクーペがついに日本導入

2019年1月8〜10日にかけて千葉の幕張で開催されたカスタムカーの祭典・東京オートサロン2019。そのメルセデス・ベンツブームには、日本未発表のモデルが出展されていました。そのモデルが、2月14日に正式発表されたメルセデス AMG GT  4ドアクーペです。

メルセデス AMG GT 4ドアクーペは、F1をはじめレースシーンで活躍しているメルセデスAMG社が独自開発した新しいスポーツカーです。最初のモデルが2015年5月より日本市場に導入されているメルセデスAMG GTクーペで、今回のAMG G T 4ドアクーペは第2弾となります。

今回発表されたAMG GT4ドアクーペはAMG GTクーペ譲りの官能的なデザイン、そして究極のパフォーマンスを受け継ぎながら、4ドアの利便性と快適性などすべて兼ね備えたスポーツカーで、ライバル車となるのはポルシェ・パナメーラでしょう。

AMG GT4ドアクーペのボディサイズは全長5054mm×全幅1953mm×全高1455mmで、乗車定員5人のラグジュアリーなキャビンを実現。リアには5人乗車時456L、リアシートを倒すと最大で1319Lまで拡大するラゲージスペースを確保するなど、実用性の高さを誇ります。

搭載されているエンジンはAMG GTクーペは4L V型8気筒ツインターボの1種類でしたが、AMG GT4ドアクーペは3種類のエンジンが搭載されています。

フラッグシップモデルのGT 63 S 4マチック+には最高出力639ps・最大トルク900Nmを発生し、気筒吸気システム「AMGシリンダーマネージメント」を搭載した4LV型8気筒ツインターボエンジン。

そしてGT 53 4マチック+は最高出力435ps・最大トルク520Nmを発生する3L直列6気筒ターボエンジンに48Vのマイルドハイブリッドを搭載。さらにエントリーモデルであるGT 43 4マチック+には最高出力367ps・最大トルク500Nmを発生する3L直列6気筒ターボエンジンに48Vのマイルドハイブリッドを搭載しています。

すべてのエンジンに組み合わされるトランスミッションは9速ATで、駆動方式はメルセデス AMGが開発した新しい4WDシステムの「AMG 4マチック+」のみとなっています。フラッグシップモデルのGT 63 S 4マチック+は0-100km/h加速がわずか3.2秒とハイパフォーマンスを発揮します。

高いパフォーマンスを発揮するAMG GT 4ドアクーペのシャシーは開発にはモータースポーツの分析やシミュレーションの手法が取り入れられ、ボディの適所に最適な補強が実施されています。フロント部分は正確なハンドリングとフィードバックがもたらすように高い剛性を実現。中央部からリアにかけてはガセットやクロスメンバーを追加、さらにラゲッジフロア部にCFRPを採用することで、軽量、高剛性を実現しています。

加えてGT 63S 4マチック+とGT 53 4マチック+の両モデルにはマルチチャンバーを備えたAMGライドコントロール+エアサスペンションを標準装備。コーナリング時やブレーキング時には硬いスプリングレートに瞬時に切り替わることで高い安定性と俊敏なハンドリングを実現しています。

このメルセデス AMG GT 4ドアクーペの発表を記念し、特別仕様車の「メルセデス AMG GT 63S エディション1」が設定され、2月14日から注文を開始しました。外装色はダイヤモンドホワイトとグラファイトグレーの2色を用意。21インチのアルミホイールをはじめ、空力性能をさらに強化するエアロダイナミックパッケージを採用。

 

インテリアはイエローステッチの入った、ナッパレザーのシートやシエローシートベルト及びAMGマットカーボンファイバーインテリアトリムを採用し、ドライバーの高揚感を演出しています。メルセデス AMG GT 4ドアクーペの車両本体価格はGT43 4マチック+が1176万円、GT54 4マチック+が1593万。そしてGT63 S 4マチック+が2353万円。特別仕様車のGT63 S 4マチック+エディション1が2477万円となっています。

 

このAMG GT 4ドアクーペの登場と同時に、メルセデスAMG GT/GTロードスターを一部改良しました。コックピットディスプレイやステアリングに高詳細TFTディスプレイを採用したのをはじめ、新デザインのLEDハイパフォーマンスヘッドライトを採用。最新のAMGデザインによってさらにスポーティに磨きを掛けたエクステリアデザインとなりました。

さらに、メルセデス AMG GTには全国限定20台の特別仕様車、メルセデスAMG GT R PROを設定。このモデルはAMG GT Rをベースにレーシングカーのテクノロジーが投入され、サスペンション、ボディの軽量化、エアロダイナミクス、エクステリアなどに手を加えた公道を走ることができるレーシングカーです。この特別仕様車のAMG GT R PROの車両本体価格は2900万円。一部改良したAMG GT/GTロードスターの車両本体価格は1645万〜2382万円となっています。

(萩原文博)

※今回発表された「AMG GT」の報道資料の記載に一部間違いがありましたので、当記事の訂正をいたしました。
正:LEDハイパフォーマンスヘッドライト
誤:マルチビームLEDヘッドライト
(2019年2月15日13:08/クリッカー編集部)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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