【新車】大人4人が乗れるスーパースポーツ「メルセデスAMG GT 4 ドアクーペ」が登場。2ドアの20台限定車も

●公道走行可能な「メルセデス AMG GT R PRO」は29,000,000円!

全13モデルを用意するメルセデスAMG。AMGのグローバル販売のうち4番目に位置する日本では、世界初のAMG専売店を東京・世田谷に開設しています。

それ以降、AMGモデルのプレス発表の場となっているAMG東京 世田谷において、「東京オートサロン2019」にもサプライズ出展された「メルセデスAMG GT 4 ドアクーペ」が発表されました。

デリバリーは5月以降で、価格は3.0L 直列6直噴ターボを積む「43 4MATIC+(ISG搭載)」が11,760,000円、「GT 53 4MATIC+(ISG搭載)」が15,930,000円。さらに、4.0LのV型8気筒直噴ターボを積む「63 S 4MATIC+」が23,530,000円。同エンジンを積むローンチエディションである「63 S 4MATIC+ Edition 1」が24,770,000円。今回の4ドア設定と同時に発表された20台限定で最もレーシーなモデルの「メルセデス AMG GT R PRO(公道走行可)」が29,000,000円です。

「メルセデスAMG GT 4 ドアクーペ」最大のトピックスは、新しいAMG GTフェイスを装着した4ドアクーペであることで、当たり前ですが4ドア化されたこと。後席に座ってみると身長171cmの筆者なら足元にも余裕があり、乗り降りする際には頭上に少し気を使うものの、収まってしまえば十分に実用になる印象。つまり、「2+2」クーペ的な後席の居住性ではなく大人4人が無理なく座れる4ドアスポーツとなっている点です。

このモデルでのファミリーユースは少し想像しにくいですが、4人家族での移動ももちろん可能で、ディンクスや独身の方でも後席に荷物を載せるなどの利便性を享受できるわけです。

4ドアクーペ化に伴い、中央部からリヤエンドには、ガセットやクロスメンバーが追加され、荷室フロアにCFRPを採用するなどの軽量、高剛性化が実現したとのことです。

最上級の「GT 63 S」には、AMG 4.0L V8直噴ツインターボエンジンの「M177」が搭載され、639PS(470kW)/900Nmという圧倒的な動力性能により0-100km/h加速3.2秒、最高速度315km/hを達成。トランスミッションは、9速トランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」が組み合わされています。

「GT 43」と「GT 53」には、直列6気筒エンジン「M256」と「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(以下ISG)」が搭載され、モーターは最高出力21PS(16kW) 、最大トルク250Nmを発生。なお、ISGは、エンジンとトランスミッションの間に配置され、オルタネーターとスターターの機能も兼ねているだけでなく、48Vシステムの組み合わせによるマイルドハイブリッドといえる仕様です。

直列6気筒エンジンの「M256」エンジンは、「GT 43」は最高出力367PS(270kW)、最大トルク500Nm、「GT 53」は最高出力435PS (320kW)、最大トルク520Nmを発揮。

そのほか、前後トルク配分が「50(前):50(後)」 から「0(前):100(後)」の範囲で可変トルク配分する四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載。さらに「GT 63 S」には、駆動配分を0:100の完全後輪駆動にすることにより、サーキット走行時などで意のままに操ることが可能な「ドリフトモード」も搭載。「電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ」によりサーキットでのラップタイム短縮にも寄与するなど、AMGのトップスポーツモデルにふさわしい機構が満載されています。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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