三菱自動車の2018年度第3四半期決算で益子会長は、前ゴーン会長について何を語った?

2019年2月1日、三菱自動車の2018年度第3四半期決算が発表されました。2018年度第3四半期累計の売上高は、前年同期比18.2%増の1兆7941億円で、営業利益は前年同期の646億円から850億円に増加し、営業利益率は4.7%。純利益は692億円です。

2018年度第3四半期累計のグローバル販売台数は、前年同期比の777,000台から15%増となる894,000台。好調なアセアン地域では、次世代クロスオーバーMPVのエクスパンダーを中心に販売を伸ばし、前年同期比27%増の235,000台。エクスパンダーは、インドネシア、フィリピン、タイなどで売れているそう。タイは新型トライトン/L200の発売も好調な販売台数増に貢献しています。

日本では、エクリプス クロス、アウトランダーPHEVにより11%増の69,000台。デリカD:5の投入によりさらなる拡大が期待されています。

欧州でもエクリプス クロス、アウトランダーPHEVが好調で、前年同期比29%増の168,000台となっています。オーストラリア、ニュージーランドでは、3%増の7万3000台を記録。こちらもSUV、LCVが好調で、市場拡大の波に乗っています。

北米では、9%増の118,000台で、アウトランダーPHEV、エクリプス クロスが好調。中国でもエクリプス クロス(現地生産も開始)、アウトランダーの販売拡大に加え、302から353店舗への拡大による販売網の強化が図られています。中南米、中東・アフリカ、そのほかの地域でも6%増、108,000台となっています。

2018年度通期業績見通しについては、米中の貿易摩擦、為替変動なども見込み据え置きとしていて、アセアン地域の販売増、コスト削減などにより、今期の営業利益1,100億円を達成したいとしています。

益子会長は、今後を担うモデルとして、新型トライトン/L200、新型デリカD:5を挙げています。前者はすでにタイで販売を開始し、約150カ国に順次展開し、大幅な商品力向上により各国から高い評価されているそう。

1月末現在で4,200台の受注を獲得しているという後者についても、内・外装の刷新と静粛性向上、予防安全技術搭載などの商品力強化によりさらなる販売増を見込んでいるとしています。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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