【ヨコハマタイヤ・ジオランダーX-CV発売】ハイパフォーマンスSUVに対応するM+S表示付き新作ジオランダーの実力が凄い(PR)

■あらゆる路面向けタイヤをラインナップするヨコハマタイヤ

クロスカントリー4WDから枝分かれしたSUVというジャンルは、今や世界中のクルマの基本形になりつつあります。それにともないSUVというひとつのジャンルの中に、さまざまなタイプのクルマが存在するようになってきました。

今やジャガーやマセラティ、そしてベントレーやロールス・ロイスまでがSUVをラインアップする時代になりました。こうなるとタイヤに求められる性能もさまざまで、細分化が求められるとともに、各タイプでの性能の向上が加速度的に進んでいます。

路面がツルツルの氷盤路からハイグリップ舗装のレーシングコースまであるとして、そのすべてをカバーできるタイヤは存在しません。乗用車用(一般的にはセダン用タイヤを指します)タイヤだと、ウエット路面から高速道路までに適応するタイヤが選ばれます。しかし、SUVの場合は使われ方が非常に多種多様です。そうした多くの路面用のタイヤを数多くラインアップしているのがヨコハマタイヤです。ヨコハマタイヤのSUV用タイヤは、サマータイヤがADVAN(アドバン)、BluEarth(ブルーアース)、M+S(マッドアンドスノー)タイヤはGEOLANDAR(ジオランダー)というブランドで展開されています。

■オンロード性能と同時にM+S規格にも対応した「GEOLANDAR X-CV」

フレーム付きの強固なシャシーに、パートタイム式4WDを採用していたようなかつてのクロスカントリー4WDでは、泥道やゴツゴツ岩をものともしないタイヤが求められていました。現在もそうした性能を重視するクルマもあります。そうしたクルマ用のタイヤはM/T(マッドテレイン)と呼ばれます。ジオランダーのM/TはG003というシリーズで、バハ1000やアジアクロスカントリーラリーなどでも使われ高い性能を披露しています。

そのG003と真逆の位置にあるのがジオランダーSUVというモデルでオンロード性能とコンフォート性能を重視したモデルです。ジオランダーSUVはオンロード性に優れたタイヤなのですが、欧州SUVなどに代表されるハイパフォーマンスモデルは、さらに高性能なオンロード性能が求められるため、スポーツタイヤであるアドバンシリーズなどを装着することが多くなっています。しかしながらアドバンシリーズはオンロードに特化したモデルで、未舗装路や雪道での使用は想定しておらず、M+S(マッド&スノー)表示もありません。

そこでヨコハマタイヤではジオランダーシリーズにハイパフォーマンスSUVにも対応する安全性、ウェット性能を持ちつつも、M+S規格にも対応した新商品「GEOLANDAR X-CV」を開発。2019年春に発売予定とのことです。当初用意されるサイズはハイパフォーマンスSUV用らしく18〜22インチまでの17サイズ。ラインアップは順次拡大される予定です。

■ハイパフォーマンスSUVやプレミアムSUVともベストマッチ

ヨコハマタイヤが重量級ハイパフォーマンスモデル用に展開してるパラダ・スペックXというタイヤとの比較では、ロードノイズを低減したうえでウェット路面でのハンドリング、制動性能を向上させ、転がり抵抗を低減しつつもドライ性能は同等を維持し、M+S規格にも対応。スピードシンボルを従来のVレンジから1段階上のWレンジへアップすることに成功しています。

試乗車として用意されたのはジャガーFペイスとボルボXC60です。どちらも2トン前後の車両重量を持ちつつ、ハイパワーユニットを有するクルマで、今回の「ジオランダーX-CV」のテストベンチとしてのマッチングはベストと言えます。

まず装着状態をチェックすると、非常にスッキリしたデザインで、両車への装着に違和感がありません。SUVタイヤは製品ロゴなどが凸文字になっていて力強さを強調していることが多いのですが、「ジオランダーX-CV」は凹文字のロゴを採用しているので、押し出し感が抑えられジェントルな雰囲気を醸し出しています。4本のストレートグルーブに斜めのサイプ(細い切れ込み)が配されたトレッドデザインも乗用車的な雰囲気にあふれ、街中で乗られることが多いハイパフォーマンスSUV、プレミアムSUVへの装着でもいいマッチングを示しています。

■優れた静粛性。高負荷をかけた際の応答性も良好

試乗コースとして用意されたのは、タフな勾配の坂と横Gのたまるコーナーが連続することで知られる箱根ターンパイクです。乗り出してすぐの地点にちょっと路面の荒れた部分があり、トレッドの硬いタイヤや空気圧の高いタイヤだとゴツゴツした嫌な感覚を覚えるのですが、「ジオランダーX-CV」ではそうしたことがありませんでした。路面から伝わる振動はよく吸収されています。

またそうした荒れた路面でのノイズも少なく感じます。「ジオランダーX-CV」はトレッド内部に配置されるカバーと呼ばれる構造材を2層ナイロンにすることなどでノイズ対策を行っています。プレミアム系SUVは車両側でのロードノイズ対策がしっかりしているので、タイヤから多少ノイズが出ても車両側でカットしてしまう傾向がありますが、逆に全体として静かなので音が目立つこともあります。そうしたことも考慮すると静かなタイヤであると判断して間違いないでしょう。

車重があるSUVではコーナリングの際に大きなタイヤが大きな荷重がかかります。とくにターンパイクのようなコーナーの入り口から出口までが長いシチュエーションでは、その負担が大きいものです。試乗では追い越し車線のあるコーナーの内側を走るなどして、タイヤに負担をかけてみましたが、不安感はまるでありません。フルバンプするような状況でステアリングを左右に動かして、その反応をみましたが、きちんと舵角にあった動きを示してくれました。

■レーンキープアシストとの親和性も完璧

直進安定性は高く、ステアリング中立時の舵の座りもどっしりとしています。ボルボXC60のレーンキープアシストとのマッチングもいいものでした。最近のクルマはレーンキープアシストの装備が増えていますし、プレミアム系SUVでは当たり前の装備でしょう。レーンキープアシストはクルマ側が微少にステアリングを操作しているわけですので、タイヤの微少舵角での反応が悪ければレーンキープが保てませんし、反応が強ければクルマの動きが急になってしまいます。そうした面でのマッチングも今回の試乗車ではいいものと言えます。

燃費に関係する転がり抵抗や危険回避性能についてはチェックができませんでしたが、ヨコハマタイヤのテストでしっかりとその性能が確認されているので安心できると言えます。今後、ますます増えていくであろうプレミアムSUV、ハイパフォーマンスSUVとのマッチングが計られた「ジオランダーX-CV」は、2019年注目のタイヤであることは間違いありません。

(文・諸星陽一/写真・松永和浩)

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この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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