新しいレーシングミクにミクファン狂喜乱舞!グッドスマイルレーシングが体制発表

2018年のSUPER GTで、最終戦もてぎのファイナルラップまでチャンピオン争いを繰り広げたGOODSMILE RACING with Team UKYO(GSR)。早くも来年の体制を発表しました。

チーム代表である安藝貴範氏の挨拶と2018シーズンの総括で始まった体制発表。シーズンの最後までチャンピオン争いをしていたことに評価を示すとともに、来年度の必勝への意気込みを語ります。

来年度はSUPER GTのGT300クラスでチャンピオン奪還を誓うとともに、総合5位で日本チーム最上位でありアジア賞を獲得したSUZUKA 10Hへの参戦も発表。そのため例年であればSUPER GT体制発表会となるところを単に体制発表会とし、チームとしての広がりを見せていました。

マシンは昨年同様メルセデスベンツ AMG GT3。タイヤはSUPER GTではヨコハマを使います。

 

チーム監督には片山右京氏、メンテナンスはRSファインが担当。

ドライバーの布陣も変更なし。谷口信輝選手と片岡龍也選手がドライブ。またSUZUKA 10Hではこの布陣に小林可夢偉選手が加入するということです。

2018年の総括では、RSファインの河野高男チーフエンジニアが「攻めすぎたセッティングが敗因」と語りますが、片山監督は「攻めすぎた中にも光る部分があったから最後までチャンピオン争いをできた」として「来年の必勝体制の中、今年攻めた部分を活かしていきたい」と語っていました。

必勝体制といえば非常に緊張した雰囲気を思い起こすかもしれませんが、リラックスした中でないと本来のポテンシャルは発揮できないということなのでしょうか、片山監督や片岡選手は「SUPER GTのレースウィークが一番リラックスできる」と語っています。

何も変わっていないかのように見えるGSRですが、ここだけは毎年大きく変更されます。新しい初音ミクレーシングver。

今回イラストを担当したのはアイドルマスターシンデレラガールズのキャラクターデザインでお馴染みの杏仁豆腐氏。スマートフォンのソーシャルゲームで一世を風靡し、未だに登録者数がトップレベルのアイドルマスターシンデレラガールズの派生のスターライトステージでこの絵柄をご覧になった方も多いはず。

2017年のTony氏、2018年の神崎ひろ氏、そして2019年の杏仁豆腐氏と、このカルチャーに馴染みのある方にはビッグネームが続く初音ミクレーシングver.。

「イラストレーターさんの間ではもはや憧れの仕事として認知されています」と安藝代表は語ります。「それだけにチームの成績が悪いとイラストレーターさんが責任を感じてしまうこともありますね」というくらい責任感の必要なことでもあるようですので、イラストレーター諸氏も自ずと力が入るようです。

なお、この新しい初音ミクレーシングver.を施した2019年SUPER GT参戦マシンのアンベールは通常よりも早い時期に行われます。なんと東京オートサロン2019の埼玉自動車大学校ブースにて午前10時にアンベールされるとのこと。

そして体制発表記者会見の同日夜、やはり新宿区内で開催されたGSRの忘年会。この忘年会はチーム関係者のほかチームの個人スポンサー300人が集まる盛大なもの。その様子はネット中継もされ世界中に配信されました。

その忘年会でも体制発表が行われ、2019年の初音ミクレーシングver.が発表されると集まった個人スポンサーは大熱狂!大きな歓声とともに狂喜乱舞!

そしてレーシングミクサポーターズの荒井つかささんが2019年の初音ミクレーシングver.をデザインベースとして来期のレースクイーン衣装の試作品をまとい登場するとその歓声は最高潮に達します。

また来年度の個人スポンサー用のねんどろいどの原型も公開され、その期待度はかなりのもの。キャラクター愛がこのチームの原動力となっていることがよくわかる瞬間でした。

そして忘年会といえばつきものなのが卒業式。ここではレーシングミクサポーターズ2018の卒業式が行われました。なおレーシングミクサポーターズ2019がどうなるのかという発表はここでは行われず、2019年2月10日のワンダーフェスティバルでの発表となります。

2017年度の日本レースクイーン大賞clicccar賞受賞の鈴菜さんは、なんとレースクイーンそのものを卒業するとのこと。そして6年間GSRの広報としてtwitterやその他SNS、ネット中継で大活躍していたスエミィーさんもこの忘年会の司会を最後に卒業されます。

“ファンと共に走るレーシングチーム”「初音ミク GTプロジェクト」。10周年の2018年を終え、11年目という新たな節目に入っても、ファンとの絆は強固なものであるという印象に間違いは無いようです。2018年の最終戦もてぎのファイナルラップまでチャンピオン争いをしていたチームは、本当の意味でファンに支えられ戦っているのです。

【関連リンク】

グッドスマイルレーシング公式応援サイト
https://www.goodsmileracing.com/

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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