マツダが2020年発売のPHVにロータリーエンジンを搭載。その用途とは?

マツダが欧州や中国、米国等の環境規制への対応を見据え、2020年の発売を目標にロータリーエンジンを搭載したPHV(プラグインハイブリッド車)の開発を進めているそうです。

小型で静かなロータリーエンジンで発電、モーターで車両を駆動するというもので、日経新聞によるとFR車での実現を目指している模様。

同社は「コスモスポーツ」(1967年発売)にロータリーエンジンを初搭載した後、「RX-7」や「RX-8」にも搭載して来ましたが、排ガス規制への対応や低回転域でのトルクの細さ等から、その後は搭載していません。

しかし、発電専用であればロータリーエンジンの効率の良い回転域に絞れ、長所である「静かさ」も活かせるという訳です。

マツダは2030年時点で生産する全ての車両に電動化技術を搭載する方針を表明しており、PHVに加え、HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)でも発電用小型ロータリーエンジンを採用する考えのようで、同社の今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:MAZDA)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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