三菱自動車のeKスペースが「JNACP」の予防安全性能評価で「ASV+++」を獲得

国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)によって行われる自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program)。「JNCAP」の総称で知られてい、平成30年度自動車アセスメントの予防安全性能評価が発表されました。

スーパーハイトワゴン軽である三菱eKスペースが、最高評価「ASV+++(エーエスブイ トリプルプラス)」を獲得したと発表されました。「ASV」は、先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した先進安全自動車(Advanced Safety Vehicle)の略称。

三菱eKスペースは、歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシストを全車に標準装備しており、さらにカスタムグレードには車線逸脱警報システム、オートマチックハイビームを標準装備しています。また、Safety Package付きのグレードには、後方情報も確認するマルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)を標準装備。

なお、eKスペースは、「サポカーS+ベーシック+」、eKスペースカスタムは、「サポカーSワイド」に該当しています。

平成30年度「JNCAP」予防安全性能評価では、従来の「被害軽減ブレーキ(対車両)」「被害軽減ブレーキ(対歩行者)」「車線逸脱抑制」「後方視界情報」の4項目に加えて、「高機能前照灯(オートハイビームなど)」「踏み間違い加速抑制」「被害軽減ブレーキ(対歩行者夜間街灯あり)」の計7項目による試験が実施されています。

三菱自動車の最新予防安全技術を搭載したeKスペースは、「被害軽減ブレーキ(対車両)」「後方視界情報(ディーラーオプションのオリジナル(ハイスペック)ワイド2DIN-7型メモリーナビゲーション搭載時)」の2項目で満点を獲得しています。また、コンパクトミニバンのデリカD:2も「JNCAP」の予防安全性能評価において最高評価「ASV+++」を獲得しています。

【eKスペース試験結果】
■衝突被害軽減抑制制御装置試験
対車両32.0点中32.0点(満点)

対歩行者 昼間25.0点中24.9点

対歩行者 夜間 街灯あり
40.0点中19.3点

■車線逸脱抑制装置等試験
16.0点中8.0点

■後方視界情報提供装置性能試験
6.0点中6.0点(満点)

■高機能前照灯装置確認方法
5.0点中1.4点

■ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能試験
2.0点中1.6点

■合計126.0点中93.2点

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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