紅葉の見頃を迎えた〝関東の耶馬渓〟吾妻峡を歩く(群馬)【車中泊女子の全国縦断記】

群馬県民が愛する郷土かるた【上毛かるた】に「耶馬渓しのぐ吾妻峡」と謳われている〝関東の耶馬渓〟吾妻峡(あがつまきょう)が紅葉の見頃を迎えたと聞いて、散策にお出かけしました。

起点となるのは、道の駅【あがつま峡】。
住所:群馬県吾妻郡東吾妻町大字三島6441
電話:0279-67-3193
駐車:普通車 80台/大型 11台/身障者 4台

物産館はじめ日帰り温泉『吾妻峡温泉天狗の湯』、喫茶・軽食、足湯、ドッグラン、遊具公園、休憩所、ウォーキングコース、電気自動車 (EV)急速充電器、公衆無線LANも備えており観光拠点として最適です。

道の駅から旧道を吾妻川沿いに八ッ場(やんば)ダム方面・境沢を目指します。道の駅にハイキングコースマップがありますので、もらっておくと便利ですよ。モデルコースも距離と時間つきで載っています。

吾妻川にかかる『ふれあい大橋』を渡り、旧国道145号線を歩くこと約20分、一般車両の通行止め地点、吾妻峡橋のたもとにある『渓谷パーキング』(普通車14台/大型車2台)に到着。トイレもあります。

駐車場の道向かいにある【もみぢ茶屋】で、早めのランチ。古民家風の一軒家で昭和の趣を残す、落ち着いた雰囲気のおうちです。古い雑誌や漫画などが置いてあるので、待つのも苦になりません。

茄子とキノコのつけ汁そば(1,000円)、蕎麦の美味しさもさることながら、つけ汁がまた美味しい!  竹の器も素敵です。あまりに美味しかったので、後日また来店し鴨ネギのつけ汁そば(1,100円)もいただきました。つけ汁、お持ち帰りしたかった…。店主さんひとりで打っているので、必ず食べたい!という場合は早めの来店をおススメします。

一般車両は通行止めですが、八ッ場ダム工事関係車両(特にトラック)が頻繁に通るので注意してください。

吾妻渓谷は昔から交通の難所で、江戸時代の頃から吾妻川沿いに道が開削され、岩場を切り拓いて道陸神峠道(どうろくじんとうげみち)が通りました。その道は、ここよりも山の中腹に今も残っていますが危険なので立ち入り禁止になっています。

日本一短いトンネル【樽沢トンネル】。もう廃線になってしまったので「日本一短い」称号は、今はどこか他のトンネルが名乗っているのでしょうね。

猿橋を渡って、少し高台の『十二沢パーキング』(普通車27台/大型車2台)から見た景色。十二沢パーキングは吾妻川南側の県道林岩下線に繋がっており、観光バスが来る確率が高いです。

猿橋からの眺めは、まさに絶景でした。樹々の彩りが様々で、見ていて飽きません。国の名勝に指定されているだけあります。

散策路の終点、境沢から先は一般観光客の立ち入り禁止です。トイレあり。遠くに八ッ場ダム建設現場が見えました。

帰りは、紅葉谷から川沿いの遊歩道で鹿飛橋や布袋岩を抜けて十二沢パーキングに出たのですが、まだ樹々が青々としていたので11月中旬くらいまで紅葉が楽しめそうです。

道の駅に戻り、売店でデビルズタンバーガー(480円)を食べました。バンズは白と黒が選べます。デビルなんだから黒にしようかな〜と思ったけど、色合い的には白の方が好み。フンワリした柔らかいパンでした。黒は、黒糖カラメルでカリっとしているそうです。

ベーコンの舌を出しているのが面白いアイデアですね。やまと豚のメンチカツはボリュームがあるしジューシーで、トマトと合う! ちなみにやまと豚のメンチカツは単品でも販売してます(1個240円)。

道の駅【あがつま峡】や【八ッ場ふるさと館】などでレンタサイクルの社会実験が行われており、電動アシスト付き自転車を無料で借りられます。1,000円の一時金を預けて、自転車の返却とともに返金されるシステムです。社会実験ということで、GPSで行動を記録されます。

(松本しう周己)

【関連リンク】

群馬県 – 八ッ場ダム周辺レンタサイクル社会実験実施中!
http://www.pref.gunma.jp/06/h52g_00009.html

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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