スズキ初の「グッドデザイン金賞」を受賞となったジムニー/ジムニーシエラのデザインコンセプトとは?

その人気から納車待ちが1年待ち、2年待ちともいわれている新型スズキ・ジムニー。

先代などからの乗り替えといった固定ファンだけでなく、初めて本格4WDや軽自動車を買おうとする新規客を集めているのは間違いなさそう。大きな購入動機のひとつになっていそうなのがデザイン。

身の回りの品からクルマや電車の車両、建物、アプリ、芸術祭など、モノだけでなくコトなども対象となっているのが「グッドデザイン」。

2018年度のクルマではスズキ・ジムニー/ジムニーシエラが高く評価され、「2018年度グッドデザイン賞」において「グッドデザイン金賞」(経済産業大臣賞)を受賞しています。

「グッドデザイン金賞」は特別賞のひとつであり、「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれた中から、とくに優れたデザインと認められたものに贈られる賞。

社会の課題に対する取り組みとしての内容・将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点からグッドデザイン賞審査委員会が最も優れていると評価したデザインに贈られます。なお、スズキにとって「グッドデザイン金賞」の受賞は、今回のジムニー/ジムニーシエラが初めてだそうです。

審査委員は「多くの製品がひしめく世界の自動車市場において競合製品のない独自の地位を得ている。また、そのモデルチェンジの過程において、道具として求められる機能を追求することで進化してきており、理想的なリ・デザインの取り組みを実践していることが高く評価できる。特に今回のモデルチェンジでは、従来の良さを残しつつ、洗練されたデザインとなっている」と高く評価。

スズキでは、20年ぶりにフルモデルチェンジを受けたジムニー/ジムニーシエラは、専門家が愛用する「プロの道具」をデザインコンセプトに掲げ、機能に徹し、飾らない潔さを追求したとしています。

さらに、ジムニーの美点である、車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディにより、悪路走破性に寄与するとともに、積載性や操作性、内・外装の彩色に至るまで機能に徹した実用性の高いクルマを目指したとしています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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