手作業でタイヤに溝を掘るリグルーブ。ミシュランタイヤ(トラック・バス用)のリグルーブ作業を体験

2018年10月から販売を開始したトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」のリトレッドタイヤ。そのリトレッドタイヤの工場取材では、タイヤのトレッドに溝を刻む体験もできました。「MICHELIN X One」のリトレッドタイヤは、再生タイヤであるのと同時に、タイヤにパターンを再び刻むリグルーブタイヤでもあります。

リグルーブとは、摩耗したタイヤに手作業で溝を刻むことで、ウェットグリップなどを回復させるほか、タイヤの寿命(ライフ)を最大25%延ばし、摩耗によりトレッドの発熱が抑制され、転がり抵抗が低くなることで燃費が改善するという効果も得られるそう。日本国内では、ミシュランタイヤだけがリグルーブに対応しているとのこと。

もちろん、削ることを前提にトレッドゴムを厚くしておくほか、ミシュランタイヤ独自の強固で高剛性のケーシング(ケース)があればこそ実現するとしています。

リグルーブでは専用機器で溝を掘っていきます。さらに、通電したカッターでトレッドを削っていくのですが、慣れると思いのほか簡単。もちろん、削りすぎを防ぐように専用機器になっています。

「MICHELIN X One」のリトレッドタイヤ(再生タイヤ)は、新品時、リグルーブ、リトレッドと3回使うだけでなく、リトレッド(再生)は2回まで対応するそうですから、イニシャルコストが高くてもランニングコストは非常に優れていることになります。

(文/塚田勝弘 写真/ミシュランタイヤ、塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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