北海道のオススメ紅葉スポット10選・前編【車中泊女子の全国縦断記】

日本一早い紅葉が始まった北海道。北海道最高峰の大雪山系・旭岳周辺は、例年通りであれば9/22〜24の連休に見頃を迎えます。

筆者がもっとも紅葉が素晴らしいと思うのは、大雪山系 高原温泉沼(写真)と銀泉台(ともに上川町)です。紅葉シーズンはマイカー規制でシャトルバスを利用、さらに軽登山となるのでハードルは高いですが、その代わり(?)、雄大な山々が鮮やかに色づく光景は壮観の一言です!

でも、登山はちょっと…と二の足を踏んでいる方へ、ここからはクルマで行ける紅葉スポットをご紹介します。

大雪山旭岳ロープウェイ(東川町)で姿見駅まで昇れば、目の前に噴煙を上げる旭岳と姿見の池が一望できます。山麓駅周辺でも標高1,100m、姿見駅周辺は標高1,600mとなり、景色も気候も下界とは別世界です!

姿見の池散策コースは登山装備がなくても歩けるよう整備されています。一周約1.7km、所要時間は約1時間です。駐車場は、車両1台につき500円の協力金が必要となります。ロープウェイは往復2,900円です。

旭川方面から旭岳ロープウェイへ向かう途中に天人峡温泉への分かれ道があり、そこから約6〜7kmで断崖絶壁の峡谷が広がっています。天人峡は約3万年前に起きた巨大噴火により形成された柱状節理がダイナミックな景観をつくりあげている、秘境ともいえる温泉郷です。垂直な岩盤を彩る紅葉は一見の価値あり!

羽衣の滝遊歩道も修復が完了しています。羽衣の滝は道内最大とも言われる落差270mの名瀑で、日本の滝百選にも選ばれています。遊歩道の全長は634mですので、気軽に歩いて行けますよ。天人峡温泉には日帰り入浴できるホテルや旅館もあり、もちろん天然温泉掛け流し。駐車場も無料です。

大雪山系でロープウェイで行けるのは、旭岳(姿見の池)のほかにもう1ヶ所、大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(上川町)があります。層雲峡から黒岳5合目(標高1,300m)までをロープウェイ(往復1,950円)、さらに黒岳7合目(標高1,520m)までを黒岳ペアリフト(往復600円)で楽に行くことができるのです。しかも嬉しいことに層雲峡・黒岳ロープウェイ駐車場は無料!

黒岳7合目には、往復約30分の遊歩道【黒岳カムイの森のみち】もあるので、森林浴気分でのんびり歩けます。

層雲峡から大雪湖〜三国峠を通って糠平(ぬかびら)までの国道273号はまさに「紅葉ドライブルート」です。上川町と上士幌町の境にある三国峠は、北海道の国道の中で最も標高が高い峠(標高1,139m)で、展望台には駐車場とトイレ、シーニックカフェがあります。

写真はコマクサ橋から撮りました。同行者がいるならば、松見大橋を走っている愛車の姿を撮影してもらえたら最高の思い出になるのではないでしょうか。

引き続き、後編は道南方面へも足を延ばします。

(松本しう周己)

【関連リンク】

大雪山旭岳ロープウェイ
http://asahidake.hokkaido.jp/ja/

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ
https://www.rinyu.co.jp/kurodake/

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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