【サクシードの最新カスタム】あの営業バンをリフトアップ!? 専用スペーサーで2インチアップ。外観も視界も大きく変化

軽トラや軽バンの車高を上げるリフトアップカスタムが流行ってきていますが、今回紹介するのはとても珍しいトヨタ・サクシードのリフトアップ車です。

サクシードというのはあらゆる道でよく見かける、営業マンの方などが乗ることの多いバン/ワゴンモデルですね。

このサクシードのワゴン4WD仕様をベースに、ワイズゲートとハーディーズがリフトアップカスタムを施しました。

フロントはサスペンションのストラットアッパー部分に専用スペーサーをセットしています。リヤはスプリングとショックが別体式の構造なのでそれぞれにスペーサーを追加しました。

これによって前後2インチ=約5cmのリフトアップを実現しています。

なお、このときスタビライザーが障害となってしまうので前後とも除去しています。また車高を上げるとサスペンションのジオメトリー(各部位の位置関係や動きのこと)が狂ってしまうのでこれを補正してあげています。

こうして5cm車高アップしたサクシードリフトアップに乗ってみました。

乗り込む際に気づくのが、ルーフ高が上がったことで車両全体の存在感が増していること。車格が上がったかのような気がします。ドアを開けて乗り込む際には、シート位置が高くなったおかげで立った姿勢から楽に座ることができました。

車内からの眺めは想像していたよりも大きく変化します。サクシードの車高を高めた感じというよりも、ハイエースなどに近い印象を感じます。これはサクシードは車内寸法を大きく確保するために窓が垂直に近く立っており、かつインパネもすっきりとした造形だった点がもともとハイエースの雰囲気に近いからだと思われます。そこに視界の良さが加わってこのような印象になっているのでしょう。

走行してみるととても新鮮な感覚です。
というのはミニバン的に視点が高くなっているにもかかわらず足を前方に投げ出した乗用車的なドライビングポジションは変わっていないからです(ミニバンはフロアに対して高く座る)。

車高を上げたことでハンドリングに変な癖が出るのでは?と危惧していましたが実際にはとても自然に操作ができました。これはサスペンション・ジオメトリーの補正をしっかりしていることが効いていると思われます。

なおワイズゲートとハーディーズでは今回のような車両のコンプリート販売はもちろん、車両持ち込みでのカスタムオーダーも受け付けているとのこと。

このサクシードリフトアップ、ワイズゲートの櫻田さんによれば「河原に入りたいなどの要望を持つレジャー用途にする方も多いのですが、雪国での実用車として使いたいという方の問い合わせも多いんですよ」とのこと。

深い雪を走るためには4駆というメカニズムはもちろんですが、それ以前に最低地上高の確保が大前提だからだそうです。

ドレスアップだけではなく実用面でのメリットも大きいのがサクシードリフトアップの特徴なのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)。

【関連リンク】

ワイズゲート
https://ameblo.jp/ysgate/

ハーディーズ
http://www.laism.com/

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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