トヨタ自動車がグループ内の重複事業を再編、次世代技術にリソーセスを充当

トヨタ自動車では近年、自社の事業の一部をグループ会社に任せる方針を鮮明化、グループの事業再編を加速させているようです。

既存事業の競争力を高めつつ、自動運転車などの次世代技術に開発リソーセスを割り当てるためとみられ、本年6月から電子部品事業をDENSOに移管する検討を開始。

日刊工業新聞によると、PCU(パワーコントロールユニット)の汎用品化が進んだことから、2019年末を目処に同社広瀬工場のPCU生産をDENSOに移管する計画のようです。

トヨタでは既に2014年末頃から、ディーゼルエンジンの開発・生産を豊田自動織機に集約しており、昨年1月には東南アジア向けの小型車の開発をダイハツに移管。

また、グループ企業であるトヨタ紡織、アイシン精機、シロキ工業の3社におけるシートフレーム開発をトヨタ紡織に集約しており、トヨタ自動車ではグループ内における重複業務についても、より競争力を持つ企業に集約するなど、次世代技術領域に開発リソーセスを充当するための動きが慌しくなっているようです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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