理想のFR車!? ターンパイクでも絶品ドライビング、チューンアップしたBMW・320i Mスポーツ【等身大インプレその③】

個人間カーシェア「エニカ」でシェアした、BMW320i Mスポーツの6MT仕様。いよいよ、首都高から東名高速、小田原厚木道路へ抜けて、箱根ターンパイクへ入ります。

モードを「SPORTSプラス」に切り替えて料金所からの上りでアクセルを踏み込むと、直4ターボがクォォーンと心地良いサウンドを響かせながら、レスポンス鋭く一気に高回転まで回り、ボディを軽々と押し上げていきます。

高回転までパワーがしっかり付いてくるので、シフトアップもリズミカルで楽しい、楽しすぎ! でも思うがままにドライブしていたら、免許が何枚あっても足りません、ホントに。

ハンドリングは、以前に比べると大きく変化しています。先代のBMW323i Mスポーツで来た時は、強靭なボディ剛性と足回りで、あらゆるコーナーを踏ん張り尽くすようでした。筋骨隆々でボディビルダーのような印象が残っています。ただコーナーリング限界が高い反面、乗り心地がガチガチに固く段差や継ぎ目でバンバン跳ねたため、リアに座っていたかみさんから「お尻が痛いヨ〜っ」と苦情が出ていましたネ。

今回の現行320i Mスポーツでは、コーナーで緩やかにロールする特性に変更。ただそれは全く違和感のない自然な挙動で、クルマの動きが把握しやすくて好ましいですね。筋骨隆々なボディと足回りはそのままに、サスペンションを正確かつ円滑にストロークさせることで、ニュートラルなハンドリングと良好な乗心地を見事に両立していました。