発表会は新橋演舞場。新型Cクラスと歌舞伎の意外な共通点とは?

6500か所以上もの変更を行ったというメルセデス・ベンツの新型Cクラス。そのプレス発表会の会場となったのは、東京・銀座にある新橋演舞場でした。

オープニングは歌舞伎役者、尾上右近さんによる石橋踊りで始まるなど、雰囲気は完全に歌舞伎一色。しかしニューモデルの発表会になんで歌舞伎が?

その答えは、メルセデス・ベンツ日本社長の上野金太郎さんと、尾上右近さんのトークセッションで明らかになりました。

新型Cクラスのカタログを開くと「自らが生み出した、革新さえも超えていく」というコピーが書いてあるのですが、このコピーはまさに、歌舞伎が長い歴史の中で、常に魅力を失わないように心がけてきた理念そのものなんですね。

特にこの日、舞台に立った右近さんは、漫画「ワンピース」を題材としたスーパー歌舞伎に出演するなど、伝統と革新を自ら融合させてきた役者さん。130年以上の歴史を持ちながら、そこに安住せず、つねに変革を追い続けるメルセデスにはピッタリの人物というわけです。

ただでさえ気になる新型Cクラスに、新しい魅力を見つけた1日でした。

(角田伸幸)

この記事の著者

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角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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