米・フォードが完全自動運転車開発に本腰! デトロイトに新会社を設立し4,400億円を投資

米フォード・モーターが7月24日、2021年の完全自動運転車量産化に向け、自動運転技術部門を分離して新たに「フォード・オートノマス・ビークルズ」を設立すると発表しました。

フォード・モーターは2023年までに総額40億ドル(約4,400億円)を投じ、自動運転車の実用化に向けた取り組みで先行する「GM」や米Google系の「Waymo」(ウェイモ)などを追い上げる考えのようです。2021年までに自動運転車の市場投入を目指しており、昨年2月には自動運転向け「AI」の開発を手掛ける米Argo AI社に総額10億ドルの出資を表明。

日経新聞によると、デトロイトの新会社には約400人の自動運転技術開発者が移るそうで、Argo AIの開発者約300人とも連携、自動運転技術の開発のほか、自動運転車を使った交通サービスの事業化などを担う模様。

一方、Waymoは2018年内に米国で一足先に自動運転車によるサービスを始める計画で、GMも2019年に自動運転技術の商用化を目指している状況。そうしたなか、フォードでは自動運転車市場が最終的に大手3~4社に統合されると見ているようです。

Avanti Yasunori・画像:FORD MOTOR)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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