加速するクルマの「電動化」 2035年にはEVの世界販売が1,125万台に?

今後、中国などを皮切りに急増が予想されている「電動車」。

環境規制の強化に伴ってクルマの電動化が加速しており、日経新聞によると自動車メーカーでは2025年以降にEVやPHVが急増し、2035年にはEVの世界販売台数が1,125万台(約15倍)、PHVが1,243万台(約30倍)に達すると予測しているようです。

中国市場では2019年導入予定のNEV規制(電動化義務付け)によりEVの急激な増加が予測されており、2020年前後には外資系メーカーによる現地生産が加速。2030年には中国が世界最大規模のEV市場になり、欧州やインドでもEVシフトが強まるとしています。

またPHVについては、欧州メーカーが高級~普及価格帯までの新型車を大量投入、HVについては伸びが鈍化し、420万台程度に留まる模様。

昨年の時点では、EVが630万台、PHVが540万台(共に2035年)と予測されていましたが、今回台数がほぼ倍増していることからも、街を走るクルマの排気音がモーターの回転音に取って代わる時期が、そう遠くないところまで近付いて来ていることを実感させます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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