【新型クラウン試乗レポート】メルセデス、BMW、アウディという「ジャーマン3」に負けない走り。静粛性、乗り心地のしなやかさは欧州車を上回った!

発売が秒読みとなった新型クラウン。デザインも中身も劇的な変身を遂げ、すでに数万台の予約を抱えているともいいます。その試乗会の模様を収めた動画が公開されました。

はじめに登場するのは新型クラウンの開発したエンジニア、秋山晃氏。

「トヨタの創業者、豊田喜一郎を意思を受け継ぎ、日本人の頭と腕だけでもう一度世界を驚かせようというのが新型クラウンのコンセプトです」

「従来のクラウンオーナーはもちろん、SUVやミニバンなどにお乗りのお客様にも、走りの質感の高さを味わっていただけたらと思います」

次に登場するのは、新型クラウンのステアリングを握ったモータージャーナリスト石井昌道氏。

「静粛性、乗り心地のしなやかさは、欧州車を上回っちゃったかなというところまできています。走りについては各社それぞれの味がありますが、はじめて同じレベルで語れるなと思いました」

「ステアリングのフィーリングであるとか、切っていったときのノーズの反応と、そこから切り増していったときのビルドアップ感のようなものがぜんぜん違う。シャシー系の走りについては一気に進化したという気がします」

「メルセデス、BMW、アウディというジャーマン3に引けをとらない走りを実現したいっぽうで、トヨタらしさ、クラウンらしさも出ていると思いますね」

Cピラーにもウインドウを持つ「6ライト」というスタイルを初めて採用し、欧州メーカーがラインナップする4ドアクーペのようなたたずまいを打ち出してきた新型クラウン。セダンユーザーの若返りにも、大きな役割を果たしてくれそうです。

(文:角田 伸幸/動画:V-OPTチャンネル

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
続きを見る
閉じる