日産自動車、自動運転技術「プロパイロット」搭載車を4年後に100万台/年販売へ

2016年、主力ミニバン「セレナ」に高速道路の同一車線を一定条件で自動走行する技術「プロパイロット」を初搭載した日産自動車。

自動運転技術の定義で「レベル2」に相当するもので、2017年にはEV「リーフ」に搭載され、日本だけでなく欧米でも販売を開始。さらに2018年3月に「インフィニティ」のSUV「QX50」にも「プロパイロット」を搭載するなど、現在までに計5車種に搭載し、累計12万台を販売しています。

日経新聞によると、2018年秋にはアルティマに搭載して米国で売り出すそうで、2018年後半にはキャシュカイ(日本名:デュアリス)に搭載してカナダと米国でも発売する計画。

「プロパイロット」は悪天候や渋滞でもリラックスして運転できるのが特徴で、1年以内に高速道路の複数車線で自動で車線変更が可能になるそうです。

日産は2022年までに「プロパイロット」搭載車20車種を20市場で発売、100万台/年の販売を目指す考え。

一方、ルノー・日産・三菱アライアンスでは、ドライバーが運転に関与しない「完全自動運転車」の実現を目標としており、トヨタも含め国内自動車大手では「電動化」と共に、「自動運転技術」が着実に進展しようとしています。

Avanti Yasunori・画像:NISSAN)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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