ホンダ・ビートで満喫できる「公道のゴーカート」気分とは?【等身大インプレ・その2】

個人カーシェアリングサービス「エニカ」で、オーナーさんからお借りしたビート。早速幌をかけた状態で、街中へドライブに繰り出します。エンジンは活発ですが、3000回転以下ではグズリそうなので、回し気味にシフトアップしていくと良い調子。太管マフラーの勇ましいエグノーストノートを響かせながら、国道の流れに乗っていきます。

ただ実のところ、音のわりには加速も速度もあがってきません。小排気量の高回転型NAエンジンなので、低中回転域トルクが薄く日常性能的には遅い部類デス。信号待ちで隣に並んだ軽ハイトワゴンが、ひゅいーんと涼しげにターボを効かせながら、軽々と前を加速していきます……

でもですね、ビートではそういうことはどうでもいいんデス。なにしろ低全高&低重心のミッドシップで、お尻は地面スレスレに位置していますから、まさに気分は「公道のゴーカート」! しかも交差点を曲がるだけでも、信号手前でシフトダウンして、立ち上がりでアクセルを踏まないと加速していきませんから、街中でも常にスポーティな感覚を味わうことができるのです。

ちなみに乗り心地については、ダウンサスと経年劣化の影響で路面状態をリアルに伝えてきます。でも疲労を誘う辛い振動ではないですし、ドライビング自体が楽しいので、街中でも2時間程度なら連続運転しても大丈夫でした。