OPT300ZX耐久レース仕様の「遅さの秘密」を探ってみた・その7【OPTION 1985年7月号より】

耐久レースに初参戦した我がOPTION 300ZX。なんと、完走という第一段階をクリアしたっていうのは凄いことなんです。では、その完走はしたけど遅すぎる原因と、今後ライバルとして戦わせていただくマシンたちをチェックしてみましょう。

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<OPT300ZX耐久レース計画>
耐久重視のレース作戦はこうだ

OPT300ZXのラップタイムは、シビックCR-Xより遅い1分50秒台だった。ポルシェ956の1分20~30秒とは雲泥の差だ。最高速も300km/h近いのに対し、こちらは230km/hくらい。なぜこんな差が出たのか。

それはZXの仕様が物語る。VGターボが6000rpmをリミットしたことが第一の原因だ。これはノーマルクランクの許容限度から決定した。ストリートと違って常に6000rpmまで回すレースでは、クランクがもたない恐れがあるからだ。

次がミッションに耐久性を考えて、レース用ニッサン71Bのオプション1を採用したこと。クロスレシオなのだが、5速が直結だから1.000でスピードが伸びない。ストレート後半ですでに5速6000rpmまで吹け切って、あとはアクセルを緩めなければならなかったのだ。

そして市販ラジアルのヨコハマA008は若干ソフトコンパウンドとはいえ、前205/55VR16、後225/50VR16(街乗りとまったく同じ!)では、コーナーでパワーをかけられない。

これが300ZX、1分50秒台の秘密(!?)だ。しかしこの結果は、サスとタイヤさえ本格的にすれば、このクラスの常勝車トラスト・セリカ(予選1分39秒)と戦えることを教えてくれた。HKSのVGパワーもまだまだ限界が未知数なのだから。光は見えた!

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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